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ワンチャー[Wancher]万年筆 誠エボナイト マットブラック|レビュー

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記事公開日:2024年1月30日

ペン先(※): JOWO 固定なし
※ : JOWO社製のペン先で接着剤等で固定されておらず、外すことが可能
ドリームペン 誠エボナイト マットブラック 万年筆

ワンチャー[Wancher]ドリームペン 誠エボナイト マットブラック 万年筆
軸がエボナイトで作られたあたたかみのある万年筆です。JOWO社6号のペン先なのでカスタマイズ性も高いです。世界的な物価上昇の中で、エボナイト製軸にも関わらずこの価格はかなりお買い得な1本です。

個人的に、ワンチャー社製は ”樹脂軸万年筆(禅シリーズ)”、”チタン万年筆 プリモ[PRIMO]”、”ドリームペン チタン・ブラック” に続いて4本目。一番刺さった1本です。

気になったのは下記の3点。

  • 使用後、手のあぶらあとが目立つことがある
  • キャップを閉める時、金属のこすれる音がする
  • キャップを閉める時、少しコツがいる(すぐ慣れます)

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ドリームペン 誠エボナイト マットブラック 万年筆

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ドリームペン 誠エボナイト マットブラック 万年筆

ドリームペン 誠エボナイト マットブラック 万年筆。
カートリッジ/コンバーター両用式。規格は欧州規格(ヨーロッパ規格)です。

ワンチャー[Wancher]とは?

大分県にある日本の企業。
2011年創業と万年筆業界では新生ブランドではあるが、漆(輪島塗、会津塗 等)、蒔絵、エボナイトなど伝統的な技を取り入れ、日本三大万年筆メーカーにはない、特徴のある万年筆を数多く世に送り出している。

公式サイトはこちら
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作り

エボナイトで作られた軸。
樹脂製の軸とは異なりあたたかさを感じる肌触り。エボナイト特有のゴムの香りがします。
マット仕様なので手のあぶらが残ることがあります。

ペン先

ワンチャー社のロゴが刻印されたJOWO社6号ペン先が搭載されています。
下の画像はペン先を外したところ。

ペン先ユニットは接着剤等で固定されていないので着脱が可能。JOWO社6号ペン先なのでカスタマイズ性に優れています。

下の画像は14金製のペン先に交換した状態。

ペン先の購入

海外のサイトではありますが「fpnibs」で検索してみてください。JOWO社、BOCK社をはじめ、様々なメーカーのニブを購入できます。私も何度も購入しています。
スペインのお店なので送料が 4,000円程度、期間は 1週間程度 必要です。
商品の価格によっては 関税が必要 となります。

ペン先を購入した際の記事です。

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インク補充方式

インク補充方式は カートリッジ/コンバーター両用式。
欧州規格(ヨーロッパ規格)です。コンバーターは付属しています。

キャップ

上の画像の矢印がインナーキャップ。商品ページには特に ”バネ” という記載はありませんが、バネが入っているようです。キャップに細いものを押し込むと中に入り込みます。

プラチナ万年筆のスリップシール機構と同じような仕組みと思われます。スリップシール機構はキャップを回して、最後にバネの力を感じますが、ドリームペン 誠エボナイト マットブラック 万年筆のキャップは最初に少しペン先を押し込んでからキャップを回さないと閉めることができません。少し慣れが必要かもしれません。

接続部

下の画像は左が首軸のネジ部、右が主軸のネジ部。矢印の接続部が共に金属です。耐久性に不安はなさそうです。日本三大万年筆メーカーでも両方金属は一部の高級ラインのものでないと存在しないと思います。

下の画像は左が軸部のネジ部、右がキャップのネジ部。どちらも共に金属製。こちらも耐久性に不安はありません。

キャップを閉める時、少しだけ ”キュイッ” と金属がこすれる音がします。嫌な人はいるかもしれません。

クリップ(なし)

クリップは付いていません。+3,000円でクリップ付きもあります。

サイズ・重さ

長さ154mm
軸のみの長さ136mm
軸最大径15.2mm
キャップ最大径17.0mm
重さ
(コンバーターを含め全体)
30.7g
キャップのみ9.0g
軸部21.7g

キズが付きそうなのでキャップポストは試していません。キャップポストしなくても十分すぎるサイズ感ですので、”キャップポストしたい!” とは思わないかと…。

サイズ比較

ドリームペン 誠エボナイト マットブラック 万年筆は非常に大きな万年筆で迫力があります。

下の画像は大きさ比較のため私の所有している大きい万年筆と並べました。
上からドリームペン 誠エボナイト マットブラック 万年筆、モンブランマイスターシュテュック149、セーラー万年筆 キングプロフィットST。まったく引けを取らない大きさです。

バランス

重心位置は中央少し前。接続部が金属なので前重心なのでしょう。太軸かつほどよい重量感で長時間の筆記も気になりません。

私は重量のあるペンは好きなのですが、ドリームペン チタン・ブラック万年筆はさすがに重すぎるなと感じました(全体で約66g、軸部のみで約40gもあります)。この誠エボナイトはいい感じの重量感です。

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まとめ【ドリームペン 誠エボナイト マットブラック 万年筆|レビュー】

ワンチャー[Wancher]ドリームペン 誠エボナイト マットブラック 万年筆、エボナイト軸の万年筆。サイズ感・重量感・バランス どれをとってもいい1本だと感じています。これだけしっかりした万年筆の価格が2万円(税別)とは…。

昨今の物価上昇の影響で日本三大万年筆メーカーの値上げが行われた今、ワンチャー社もいつ値上げされるのかはわかりません。そもそもですが誠エボナイトはもう少し高くてもいいのに…とまで感じています。
この価格帯にもかかわらず、キャップ・首軸・胴軸の接続部が全て金属製と耐久性も申し分なし。

ワンチャー[Wancher]は日本製でありながら、日本の万年筆三大メーカーにはないような特徴のある万年筆(個性のある万年筆)が多くあります。もしかしたら心に刺さる 1本が見つかるかもしれません。

漆塗りシリーズも欲しくなってしまった、なんとか今年中には…。

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆は139本(2024年12月現在)・ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。

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