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アウロラ イタリア神秘の旅 バイア|レビュー(アウロラ[AURORA]|万年筆)

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記事公開日:2024年1月13日

ペン先(※): オリジナル 固定なし
※ : メーカーオリジナルのペン先で接着剤等で固定されておらず、外すことが可能
アウロラ イタリア神秘の旅 バイア

「イタリア神秘の旅」シリーズ第3弾として登場した AURORA Viaggio Segreto BAIA(バイア)
アウロラ[AURORA]の人気モデルの88(オタントット)をベースにしたやわらかな形状。そして、紫、青とが複雑に混ざり合ったアウロロイド樹脂が非常に美しい神秘的な1本です。

「イタリア神秘の旅」シリーズとは?

アウロラは、イタリアの神秘的で美しい8つの街からその秘められた魅力をテーマに新しいシリーズを創ります。 コレクションのメインテーマは「聴く」・・それぞれの街の持つ神秘的な魅力と聞こえてくる音色が、新しいライティングライフを呼び起こします。ペンに添えられた街の風景 が描かれた栞のQRコードから神秘の旅を体験できることでしょう。各モデル限定888本生産されます。

輸入代理店 町山 公式ページ より引用

「BAIA[バイア]」とは?

イタリア神秘の旅、3番目に訪れる街は、イタリア南部の都市ナポリ近郊の「Baia -バイア」です。 古代ローマ時代の貴族や皇帝の別荘などがあった温泉リゾート地でしたが、地殻変動のため徐々に水没し消滅してしまいました。1920年代に偶然発見され、現在も調査中ですが、当時の邸宅や浴場、彫像やモザイクやフレスコ画などの一部は、そのまま海中公園として残されており、スキューバダイビングか船底が透明な特殊なグラスボートでのみ、そのイタリアのアトランティスとも呼ばれる遺跡を観賞することができます。

輸入代理店 町山 公式ページ より引用

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美軸でありながら実用的な万年筆

キレイな軸でうっとりします。


バイアのペン先は18金。14金のオプティマと比較して、現段階ではペン先の硬さの違いをあまり感じることはできていません。

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アウロラは14金のペン先と18金のペン先は形状が同じです(※)。
バイアは18金ですが他のメーカーと比較するとペン先は硬めです。

今回の字幅は中字(M)。アウロラは海外万年筆の中では全体的に細字な印象でこのM字も細めに感じます。M字ではありますがアウロラのペン先の特徴であるシャリシャリする書き味は健在です。筆記の際ほど良く引っかかりがあり ”とめ・はね・はらい” がしやすく、日本語が書きやすいです。
このシャリシャリ感はアウロラならではでたまらないのですが、やはりお値段がちょっと…ですね。
※ : アウロラの全てのペン先を所有しているわけではないので ”オプティマとバイア(88)は同じ” と補足します

アウロラ[AURORA] バイア[BAIA]

アウロラ[AURORA] バイア[BAIA]インク吸入式の万年筆。

アウロラ[AURORA]とは?

高いデザイン性と全て自社製パーツを使用しているイタリアの筆記具ブランドです。

アウロラでは「イタリア神秘の旅」と銘打ち、イタリアの神秘的で美しい8つの街からその秘められた魅力をテーマにしたシリーズを展開しています。そのシリーズの第3弾として登場した ”AURORA Viaggio Segreto BAIA” です。

イタリア神秘の旅シリーズはアウロラの人気モデルの88(オタントット)をベースにしたやわらかな形状の万年筆です。
そして、アウロラの特徴でもあるキレイなレジン ”アウロロイド樹脂” が使用されています。
万年筆の内部機構にはアウロラ独特のリザーブタンク付きのピストン吸入機構が搭載されています。

特徴

レジン

特徴はやはり見とれてしまうほど ”美しいレジン” です。
透明感のあるアウロラレジン ”アウロロイド樹脂” のアップ。美しいです。

形状

形状はペン先から中心部へ太くなり中心部が一番太いです。いわゆる「バランス型」。

88とは別の人気モデルオプティマは「ベスト型」。

「バランス型」、「ベスト型」というこの呼び名になった理由は諸説あるようです。私は「先端が ”丸いタイプ”、”平らなタイプ”」と呼んでいます。
呼び名に異を唱えている人がいたような…。

リザーブタンク機構

リザーブタンク機構がおもしろいです(考え方が)。

リザーブタンクの詳細についてはこちらのページをご覧ください。
アウロラ代理店の公式サイト

ペン先

ペン芯に字幅がプリントされています。今回お迎えしたのはM字。

ペン先の互換性

自己責任となりますが、アウロラのペン先は取り合外しが可能です。

オプティマの14金製ペン先、バイアの18金製のペン先は同じ形状なのでどちらでも使用可能です。

注意事項

ペン先の取り外しは自己責任でお願いいたします。

ラーメンマークはありません

下の画像はオプティマ。通称「ラーメンマーク」と言われているマークです。
バイアにはラーメンマークはありません。
本当は「グレカ・パターン」と言うそうです。興味のある方が調べてみてください。

サイズ・重さ

計測箇所サイズ
全長136mm
キャップをはずした長さ 130mm
キャップポストした時
の長さ
157mm
キャップのみの長さ 62mm
胴軸最大径 14mm
キャップ最大径(クリップは除く) 15.4mm
計量パーツ重量
全体21.3g
軸部のみ14.0g
キャップのみ7.3g

作り

レジン

軸はとても美しいレジン製です。

大きさ

中型万年筆といった位置づけでしょう。

キャップ

キャップはネジ式です。

気にする方はいないかもしれませんが、ネジ山がなめらか(尖っていない)ため、筆記の際にネジ山に指がかかっていても痛くありません。
ですが、ペン先が乾燥するといった ”気密性” が 損なわれていることもありません。

クリップ

クリップは先端がまるくなっていてポケットに挟む際は生地を痛めることがありません。
ただ、クリップの球が出ているためペンケースによってはへこんでしまします(3枚目の画像参照)。

下の画像の黄色丸のクリップにある球がペンケースをへこませることがあります。
赤丸がクリップ球が当たってできるへこみです。気にならない方は気にならないかもしれません。

バランス

バランスが良い

筆記の際は、キャップポストしても、しなくてもどちらもバランスがとてもいいです。

オプティマは少し短いのでキャップポストした方が安定すると感じるのですが、バイアに関してはキャップポストしなくても書きやすい長さと感じます。

オプティマとバイアのペン先から尻軸までの長さの違いは6mm程度なのですが、グリップした時の印象が結構違うと感じます。

重心

重心位置の2画像です。
まず、キャップポストした場合の重心はキャップとの境目付近。中心よりやや後ろ。

キャップポストしない場合、中心より気持ち後ろ付近。

字幅・書き味

字幅

下の画像は筆記サンプルです。紙はノーブルノート5mm方眼です。

上がオプティマ EF字、下がバイア M字です。
ほとんど差がありません。ほんとに気持ち程度M字の方が太い程度の印象です。M字の方が若干、インクフロー渋めなのも関係しているかもしれません。

今回はEF字ではなく、少し太め字幅が欲しいと思っていました。そして、お店で試し書きした際、F字とM字を試したのですが、F字はM字と比較すると明らかに細かったため、M字にしました。しかし、自宅で書いてみるとEF字とあまり変わらないです。

やはりお店での試し書きはあまり当てにならないですね。紙、インク、書く姿勢(体勢)で全然違うなとつくづく感じました。お店での試し書きは軸のバランスを確認する程度、それも本当に参考程度だなと感じました。

書き味

ペン先は硬めで ”シャリシャリ”、”サリサリ” な書き味です。
書き味の比較は難しいのですが、セーラー万年筆のペン先に似ていると思っています。

オプティマでも感じましたし、記事にもそのように記載しましたが、アウロラは ”紙の上をすべるような書き味ではない” のが特徴だと思っています。

ほど良く引っかかりがあります。そのため ”すべりすぎてコントロールできない” ということが少なく、日本語が書きやすいです。

”とにかくサラサラすべるように書きたい” と思っている人には おすすめしません

今回はM字。オプティマのEF字と比べるとシャリシャリ感は減っていますが、他のメーカーのM字と比較した場合、ほどよいシャリシャリ感があります。この独特な筆記感が気持ちよく、今回、またアウロラの万年筆をお迎えした理由でもあります。

まとめ【アウロラ バイア|レビュー】

アウロラ[AURORA] バイア[BAIA] 万年筆でした。

青軸が好きで以前から欲しくて私もようやくお迎えしました。これまでお迎えした万年筆の中で一番高額です(※)。
オプティマと比較すると先端が丸くなっており、非常にやわらかい印象。個人的にはバランス的にオプティマよりも書きやすいと感じています。キャップポストしない方が好みです。
やはりアウロラのシャリシャリ感は書いていて気持ちがいいです。

※ : 今、購入するともっと高額なものもありますが、昨今の物価高騰以前(数年前等)にお迎えしているのでバイアより安くお迎えした万年筆(例えばモンブラン146、149 等)がいくつかあります

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆は138本(2024年11月現在)・ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。

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