最終手段|万年筆のペン先がゆるい(グラつく)時に自分で修理する方法
記事公開日:2021年8月14日
万年筆のペン先がゆるい(グラつく)時に自分で修理する方法を紹介します。
私もダメモトでやったら上手く行った方法です。
最悪の場合、”使えなくなってもいい” という心構えで最終手段としてお試しください。
使えなくなってもいいという覚悟の上、自己責任でお願いいたします。
かなりニッチな記事ですがご覧ください。
万年筆のペン先がゆるい(グラつく)時の自分での修理方法
修理しようとしたきっかけ
ペン先(ニブ・ペン芯)がゆるい(グラつく)、動くことがあります。
長年使っているとゆるくなることもあるかもしれません。
タブーとされていますがペン先を引き抜き、再びセットしてもペン先がゆるくなることもあります。
私の場合、中古筆記具店のWebサイトで購入しました。
商品の状態によりランク付けされていて、ひとこと評価メモなども添えられています。
比較的良い状態にランクされていたため購入したのですが、残念なことにペン先がゆるく動く状態でした。
通常、ペン先がゆるい場合、下記の対応を検討するのが妥当でしょうか。
- 製造メーカーで修理してもらう
- 筆記具工房等で修理してもらう
- 自分で修理する
- 諦める
私の場合、下記の理由により、しばらく保管ボックスの中で眠っていました。
- 製造メーカーが廃業している
- 製造メーカーが海外メーカーである(代理店はあります)
- 最近の流行り病の影響でできるだけ出歩きたくない
ある時、”どうせ寝ているだけなら自分で修理してみようかな?” と思い立ちました。
やはり、高かったので…。
修理方法
それでは、修理する際に必要なもの、修理方法です。
用意するもの
UVレジン
UVライトで硬化するレジン材です。
本来、レジンアクセサリーの仕上げに使用するもののようなのですがこちらを使用しました。
別の理由で購入したのですが「あれ?これ使えるかも…」と思い使いました。
この商品の良い点としてキャップにハケが付いていてこれだけで使用できる点です。
キャップにハケが付いています。
UVレジン硬化用 UV-LEDライト
UVレジンを硬化させるために使用します。
ボタンが付いていて、1回押すと 45秒、2回押すと 60秒 で電源が切れるタイマー付きです。
補助パーツとして 割り箸(先が丸いもの)と紙ヤスリ
こちらは必須ではないのですが、UVレジンを硬化後にUVレジンが多過ぎた場合に削ります。
割り箸の先端に巻いてテープ等で止めるだけです。
修理方法
それでは修理方法です。
STEP1
STEP2
私は「45秒 × 2回 = 90秒」で行いました
STEP3
必要に応じて、STEP1 – STEP3 を繰り返す
UVレジンを付けすぎた場合、割り箸に巻いた紙ヤスリで削る
※UVレジンを溶かす溶剤もあるようなのですが、首軸も溶けてしまう可能性があるため試していません
塗布する箇所
首軸の内側に塗布します。
上の画像は修理前の実物ではありません。
おわかりとは思いますが念の為…
一発で書くことができなくなくなります…。
実際に修理をしたもの
下の画像は全体像です。
下の画像はアップした所ですが、あまり伝わりませんね。
一番奥のフェンダーの上の白く光っている箇所がわかりやすいかもしれません。
矢印の箇所です。ここのラインがUVレジンを塗った所です。
全然関係ない(左側)ところに 痛み・キズ がかなりありますね。
自分でも気付いていませんでした。
まとめ【ペン先がゆるい時に自分で修理する方法】
1年以上使用していますが、今のところ何かが溶け出す等の問題は発生していません。
修理方法としては簡単ですが、踏ん切りを付けるのに時間がかかる修理かもれません。
UVレジン、UV-LEDライト を合わせても 2,000円 程度で購入できますので、ダメ元の最終手段で良ければお試しください。
繰り返しになりますが…
使えなくなってもいいという覚悟の上、自己責任でお試しください。
実際に私が使っているものです。
プラチナ3776センチュリー万年筆で同様のゆるゆる修理をしまった。非常に参考になり感謝しております。
tomoさん
参考になって良かったです!