ラミーアルスター(AL-star)|レビュー(LAMY|万年筆)
記事公開日:2022年9月23日
ペン先(※): オリジナル※ : メーカーオリジナルのペン先
ラミーアルスター(LAMY AL-star)万年筆です。
人気 万年筆 ラミーサファリ(LAMY Safari)の金属軸モデル。
サファリ(Safari)と比較すると高級感がプラスされ、ちょっと大人の万年筆です。
ラミーアルスター 万年筆 レビュー
ラミーアルスター(LAMY AL-star)万年筆。
カートリッジ/コンバーター両用式です。
特徴的なクリップとグリップ
ちょっと紛らわしいですが、”クリップ” と ”グリップ” が特徴的です。
サファリ(Safari)の代名詞といえば、大きなワイヤークリップ。
ワイヤークリップはこのアルスター(AL-star)にも採用されています。
こちらもサファリ(Safari)同様、正しい位置でグリップできるように三角グリップになっています。
サファリ(Safari)のグリップ部は軸の色と同じですが、アルスター(AL-star)は黒の半透明樹脂です。
※ : 楽天みんなのレビューに移動します
スペック
サイズ・重さ
計測箇所 | サイズ |
全長 | 139mm |
キャップをはずした長さ | 130mm |
キャップポストした時 の長さ | 170mm |
キャップのみの長さ | 64mm |
胴軸最大径 | 12.8mm |
グリップ部最大径 | 10.5mm |
キャップ最大径 (クリップは除く) | 15.0mm |
計量パーツ | 重量 |
全体(※) | 19.7g |
軸部のみ | 10.1g |
キャップのみ | 9.6g |
※:カートリッジ、コンバーターを含まず
作り
軸とキャップの素材はアルミ製。
グリップ部は樹脂製。
ペン先
ペン先はスチール製。
しなりますが硬めです。
サファリ(Safari)と同じペン先です。
キャップ
キャップは嵌合式(パチンととめるタイプ)です。
クリップ
特徴的なワイヤークリップ。
ほどよい硬さです。
グリップ
特徴的な三角グリップ。
正しい位置でグリップできるのでベストな状態(角度)で筆記できます。
コンバーター
コンバーターは別売り。
メーカーオリジナル規格です。
下の画像の赤矢印はラミーのコンバーター特徴の突起。
下の画像は首軸。
コンバーターの突起が首軸の赤丸の箇所に ”カチッ” とはまり取れにくくなっています。
形状
ひとめで ”ラミー” とわかる形状(デザイン)。
インク残量がわかるインク窓。
重心
重心位置の 2画像です。
まず、キャップポストした場合、キャップの少し前あたり。
当たり前ですが、グリップ部を持って筆記するように設計されているはず…。
グリップ部を握り、キャップポストして筆記すると振り回される印象を受けます。
インク窓辺りを握って筆記すると振り回される印象はなくなるのですが、グリップ部の意味がなくなります。
キャップポストしない場合、中心より少しだけ後ろ重心。
太さの割に軽いため、振り回される印象はありません。
個人的にはキャップポストしない方が書きやすいです。
書き味・字幅
インクフローはよく、サラサラと筆記できます。
EF(極細字)は少しカリカリした書き味。
日本製と比較すると 若干太めの字幅。
字幅は下記のラインアップです。
- EF(極細字)
- F(細字)
- M(中字)
カラー展開
毎年限定カラーが発売され、コレクションする人もいるほど。
定番品としてラインナップされているのは下記です。
- グラファイト(記事掲載のカラー)
- オールブラック
- オーシャンブルー
- トルマリン
- ディープパープル
- ブロンズ
サファリ(Safari)との比較
サファリ(Safari)との比較です。
サイズ・重量
アルスター | サファリ | |
長さ | 139mm | 139mm |
キャップを外した長さ | 130mm | 130mm |
キャップポストした際 の長さ | 170mm | 166mm |
胴軸最大径 | 12.8mm | 12.2mm |
全体の重さ(※) | 19.7g | 15.6g |
胴軸のみの重さ | 10.1g | 8.1g |
※ : カートリッジ、コンバーター含まず
サイズ・重量 以外
価格は 2023年10月 現在
アルスター | サファリ | |
価格(税抜) | 5,800円 | 4,500円 |
軸の素材 | 金属(アルミ) | 樹脂 |
グリップ部の色 | 黒の半透明 | 軸と同じ色 |
知名度 | マイナー | メジャー |
カートリッジ | ラミー オリジナル | ラミー オリジナル |
コンバーター | LZ28 | LZ28 |
気になるところ
個人的に気になるところです。
※ 1 : サファリ(Safari)と比較した場合、1,000円以上の価格の差を感じることはできます。しかし、そもそもが少し高い気がします。海外製なので仕方ないのか…。
※ 2 : 特徴(象徴)のはずなのですが、少し大きすぎると感じています。全体的な形状、質感が好きなのですがクリップが…と思っています。それ以外は書きやすいし、いい万年筆です。
まとめ【ラミーアルスター(AL-star)|レビュー】
海外製万年筆で最も有名なサファリ(Safari)の金属軸モデルのアルスター(AL-star)。
サファリ(Safari)とアルスター(AL-star)の定価での価格差は約1,000円です。
個人的には価格差以上の高級感をアルスター(AL-star)には感じます。
どちらも筆記機構(ペン先、ペン芯)は同じなので筆記できる線は同じです。
軸の違いをどうとらえるか…。
高級感を求めるのであればアルスター(AL-star)。
安さ・軽さを求めるのであればサファリ(Safari)でしょうか。
安さを求めるのであれば、パイロットのライティブ方がいいと思います。
同価格帯で金属軸であれば プラチナ万年筆のプロシオンですね。
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パイロット ライティブの記事です。
分解をして詳細まで調査しています。
同じ価格帯のプラチナ万年筆 プロシオンの記事です。
機能的(ペン先が乾燥しにくい機構を搭載)にはプロシオンの方が上かもしれません。キャップがネジ式なのでその点を問題に感じない方はプロシオンの方がいいかもしれません。
デザインもどことなく似ていますし…。
日本製の品質の高さは間違いありません。
ラミーアルスター(LAMY AL-star)万年筆
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ラミー コンバーター