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ラミー2000[LAMY2000]万年筆|レビュー(ラミー[LAMY]|万年筆)

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記事公開日:2024年1月6日

ペン先(※): オリジナル
※ : メーカーオリジナルのペン先
ラミー2000[LAMY2000]万年筆

ラミー2000[LAMY2000]万年筆
60年以上前にデザインされたものとは思えないほど、洗練された近代的なデザインです。おしゃれなデザイン、そしてキャップが嵌合式で非常に使いやすい万年筆です。

ラミーといえばサファリが有名ですが、サファリはスチール製ペン先のいわゆる鉄ペン。ラミー2000は金製のペン先いわゆる金ペンです。金ペン海外製万年筆では比較的お手頃価格で手にしやすい1本です(2023年12月 時点でインターネットでEF字は22,000円程度)。

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ラミー2000[LAMY2000]万年筆

LAMY2000-top-2

ラミー2000[LAMY2000]万年筆
ラミー[LAMY]は高いデザイン性と機能性を併せ持ったドイツの筆記具メーカーです。

個人的にラミー2000の万年筆は4本目。人気の万年筆なのでこれまでにもたくさんの方が様々な形(ブログ、YouTube 等)でレビューされています。最近、4本目をお迎えしましたが記事にしていなかったので記事にしました。

ラミー[LAMY]とは?

高いデザイン性と機能性を併せ持ったドイツの筆記具メーカーです。
極限まで無駄を削ぎ落とした究極のカタチがブランドの特徴となっています。

このラミー2000は60年以上前(1966年)にデザインされたというのですから驚きです。ラミー2000の ”2000” は「2000年になっても色褪せないように」という思いが込められています。2024年の今でさえ、近未来的なイメージを持ってしまうほど洗練されたデザインです。

ラミー2000には定番商品としてこの記事で掲載している樹脂製のラミー2000の他に、ラミー2000 プレミエ(ステンレス製)があります。ラミー2000 プレミエはステンレス製。ALLシルバー色で統一感があり高級感が漂いますが重量が50g超とかなり重いです。

LAMY2000-regular-premier-1

作り

LAMY2000-top-3

全体にヘアライン加工がされています。木軸のようにも見えます。もし、60年以上前に昨今の木軸ブームを予言していたとしたら…、そんなことはないですね。
このヘアライン、他の金属筆記具等とぶつかるとキズが付きやすいので注意が必要です。

LAMY2000-shaft
LAMY2000-cap-post

軸の素材は樹脂。クリップと先端は金属製、ペン先は14金製です。クリップにはバネが内蔵されており、挟む際には挟む物を痛めることがありません。
キャップは嵌合式(パチンと閉めるタイプ)。キャップを閉める時、最後に「カチッ」と音がするのですが、この音が心地よいです(イメージ的には「ポチッ」の方が近いかも…)。

LAMY2000-top-4

ペン先

LAMY2000-nib-1

ペン先は14金製のフーデッドニブ。アルマジロの頭のような特徴的な形状です。”THE 万年筆” というペン先ではないのでさりげなく使うには最適です。

この記事のペン先はEF字。EF字を含め下記の字幅がラインナップされています。

  • EF
  • F
  • M
  • B
LAMY2000-nib-2
LAMY2000-nib-3

EF字ですがラミーはウエスタンニブなので日本製のペン先と比較すると若干太めの字幅です。紙はノーブルノートの5mm方眼。

LAMY2000-writeing-sample

クリップ

LAMY2000-cap-1

クリップの角が非常に鋭いです。触ると痛いくらい。クリップにはバネが内蔵されており、止める際の挟む物へのダメージを抑えてくれます。

LAMY2000-spring

キャップ

キャップは嵌合式(パチンと閉めるタイプ)ですが、ペン先が乾きやすいと感じたことはありません。改良されている可能性もありますが、もし発売当初からこの形(機構)が変わっていないとしたら恐ろしいです(昔から技術がすばらしいという意味。おそらく改良されているのかな…)。

下の画像はキャップを閉めた時に止めるためであろう突起。

LAMY2000-cap-point

下の画像はキャップ内部。位置的に上から2本目の線に上の画像の突起が収まると思われます。

LAMY2000-inner-cap

インク補充方式

インク補充方式は吸入式。インク窓はあるのですが、他の万年筆と比較するとクリアな窓ではありません。

下の画像はインクが入っていない時。

LAMY2000-ink-window-1

下の画像はブルーブラックのインクが入っている状態。画像で見るよりも実際はもう少しわかりやすいですが、他の万年筆と比較すると、インク残量の視認性はあまり良くありません。参考程度に…といった印象。
視認性とは関係ありませんがインク窓のつなぎ目がわからないです。”透明なパーツと黒いパーツをどうやってつないでいるの?” と思います。

LAMY2000-ink-window-2

ラミー2000 プレミエ(ステンレス製)はインク窓がまったくなく、いつインク切れを起こすか冷や冷やします。視認性が若干低いですが安心感は異なります。

下がラミー2000 プレミエ。

LAMY2000-regular-premier-2

下の画像は尻ビスネジ。境目がわからないほどです。精巧に作られています。

LAMY2000-screw

経年変化

下の画像は上が10年近く使ったラミー2000、下が新しいラミー2000です。
樹脂製品で ”経年変化” というのも変かもしれませんが、ラミー2000は経年変化をします。使用年数よりも使用頻度によって異なるとは思いますが、使っているうちにヘアライン加工がツルツル(テカテカ)になります。

LAMY2000-aging

キャップ先端

下の画像は左が万年筆、右がローラーボールのキャップ先端です。
ローラーボールのキャップ先端には小さなくぼみがあります。

LAMY2000-cap-3

サイズ・重さ

長さ139mm
軸のみの長さ124mm
キャップポストした長さ152mm
軸最大径13.2mm
キャップ最大径
(クリップは含まず)
14.1mm
LAMY2000LAMY2000
プレミエ
重さ
(コンバーターを含め全体)
26.4g55.3g
キャップのみ9.3g20.0g
軸部のみ17.1g35.3g

キャップポストの場合、重心がほぼ中央付近になります。

LAMY2000-top-5

キャップポストしない場合、先端部が金属のため前重心です。

LAMY2000-top-6

まとめ【LAMY2000 万年筆|レビュー】

LAMY2000-top-7

ラミー2000[LAMY2000]万年筆
60年以上前にデザインされたにもかかわらず、近未来的な洗練されたデザインです。おしゃれなデザイン、そしてキャップが嵌合式で非常に使いやすい万年筆です。

インターネットであれば定価の半額程度の金額(2023年12月 時点でインターネットでEF字は22,000円程度)で購入できるので、比較的手にしやすい1本です。
ラミー2000 プレミエの高級感は魅力的ではありますが、筆記時の疲労感、扱いやすさを考えると通常版のラミー2000がおすすめです。

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆は約100本・ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。

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