レオナルド フェリーチェ マリナ・カプリ|レビュー(Leonardo|万年筆)
記事公開日:2021年12月26日
ペン先(※): JOWO※ : JOWO社製のペン先で接着剤等で固定はされておらず外すことが可能
レオナルド(Leonardo Officina Italiana) 万年筆 フェリーチェ マリナ・カプリ です。
非常に美しい万年筆です。
2021年はもう万年筆は買わないつもりでいました。2021年12月の頭に発売される情報を入手しており、気になっていました。結局、今年一年お疲れ様ということでお迎えしました。
トップの画像は イタリア カプリ島 の画像です。
そして、こちらが有名なカプリ島の ”青の洞窟” です。
フェリーチェ マリナ・カプリ
惜しまれつつも廃業してしまった デルタ の後継ブランドとも言われている レオナルド です。
ブランド名からもわかる通り、イタリアの筆記具ブランドです。
フェリーチェ マリナ・カプリ
「マリナ・カプリ」の名は、ナポリからおよそ30km 南、カプリ島の北部に位置するする小さな港にちなんでいます。
ボディには、カプリ島を取り巻く海のように、光の屈折が複雑な色彩を生むクラック系レジンを使用。
フェリーチェシリーズで初となるシルバートリムが透明感のあるブルーをさらに引き立てています。
天冠と尻軸には黒のレジンを配し、全体を落ち着いたトーンに仕上げました。
ペン先は柔らかな書き味の14金で、「フェリーチェ」(幸福)の名の通り、文字を書く時間を至福のひとときに変えてくれます。
公式販売店サイト より引用
公式サイトからページがなくなってしまいました。
正規販売店は こちら
JOWO社製ニブ
JOWO社製(6号) のニブなので書き味は折り紙付きです。日本製ですと、パイロットに近い書き味です(と感じています)。
ニブが14金で硬めですので普段使いにも使える万年筆です。
ただ、モーメントゼロはBOCK社製ニブでしたが、変更になったのでしょうか。モデルによって違うのか?
手軽に買える金額ではないので購入して確認はできないのが辛いところです。
イタリア製レジンの美しさ
これまで(2、3年前まで)、海外製ではドイツ製(モンブラン、ペリカン、ファーバーカステル)が多かったですが、最近はイタリア製の 美しい軸の万年筆 が好きです。
非常に華やかなため、見ること(もちろん書くこと)で、モチベーション・テンションを高めてくれる万年筆です。
特徴
色
マリナ・カプリ、海をイメージしているので青ですね。
日本限定色です。
レジン
特徴はため息が出てしまうほど 美しいレジン です。
天冠のメーカーロゴです。
形状
形状はペン先から後方に向けて徐々に太くなり後方部(キャップをはめる箇所は除く)が一番太いです。
万年筆の中では中型から大型クラスの大きさです。
デルタのドルチェビータもそうなのですがこの形状、個人的には好きです。
ペン先
ロゴ、ブランド名、国名、14金 表記と字幅が刻印されています。
サイズ・重さ
計測箇所 | サイズ |
全長 | 136mm |
キャップをはずした長さ | 122mm |
キャップのみの長さ | 63mm |
胴軸径(後方) | 15.0mm |
同軸径(グリップ部) | 13.5mm |
キャップ最大径(クリップは除く) | 16.5mm |
計量パーツ | 重量 |
全体(※ 1) | 32.0g |
軸部(※ 1) | 18.3g |
キャップのみ | 13.7g |
※ 1:コンバータを含む
造り
既に記載しましたが、軸がとても美しいレジン製です。
イタリア万年筆はレジン軸が本当に美しい…。
キャップ | ネジ式 |
インク補充方式 | カートリッジ・コンバーター両用式 |
カートリッジ規格 | ヨーロッパ規格 |
コンバーター
コンバーターは付属しています。コンバーターがネジで止める形式です。
一部海外ブランドもこのタイプですね。
コンバーターの穴が広がって買い換えることなくて安心です。
クリップ
レオナルドはこの形(※)なのですが、クリップの先端がローラーになっていてポケットに挟む際には生地を痛めることがありません。
※:私が所有しているものはすべてこの形です
バランス
筆記の際は、キャップポストしても、しなくてもどちらもバランスがいいです。
寝かせ気味で使用する人はキャップポストした方が安定します。
個人的にはキャップポストしない方が小回りが効いて書きやすいと感じます。
少し大きいサイズ
一般的には少し大きいサイズではありますが、個人的にはゆったり書きたいので好きな大きさです。
大きさの比較のために他の万年筆と並べました。
上から セーラー万年筆 プロフィット21、ペリカンスーベレーン M805、モンブラン マイスターシュテュック 146、そして、一番下がフェリーチェ です。
書き味・字幅
JOWO社製 ニブ
ニブは JOWO社製 の 6号 14金 です。JOWO社製なので品質は間違いありません。
力を入れずともなめらかに筆記できます。書き味はパイロットに似ていると思っています。
字幅
購入したのは細字(F)です。
通常、海外製の万年筆は日本製よりも字幅が太い傾向にあるのですが、日本製の字幅に近いように感じますが、やはり中細字(FM、MF)程度でしょうか。
気になるところ
強いてあげると下記の点が気になります。
※ 1 : 贅沢な悩み(?)かもしれませんがあまりにもサラサラ書けすぎます。ササッと汚い文字でも問題ないメモを書くにはいいのですが、ノート等 キレイに書きたい場合にはもう少し引っかかりがあってもいいかな?と思います。これまでJOWOのニブはEF字しか使ったことがなく、F字がはじめてなのでこれが本当の万年筆の書き味なのかもしれません。それを考えるとやはりアウロラはほど良く引っかかりがあり、好きな書き味です。
紙を変えるというのもありか…。
※ 2 : ペンユニットが首軸に接着剤等で固定されています。固定されていなければ、簡単にペン先の交換もでき、メンテナンス性が向上すると思います
まとめ【フェリーチェ マリナ・カプリ|レビュー】
レオナルド フェリーチェ マリナ・カプリ 万年筆 でした。
レオナルドは作りがしっかりしていて価格以上の価値はあると思っています。
これまで、万年筆だけで 4本購入しましたが、今のところハズレはありません。
美しい軸の万年筆をお探しの方にはぴったりな 1本 です。
軸の美しさはアウロラのオプティマを超えてしまったかも…。
オプティマはレジンの一部に黒も入っているので落ち着いた印象ですが、 フェリーチェ マリナ・カプリ に黒は使用されておらず、明るい印象です。限定品なので在庫が少ないようです(極細字、細字は売り切れ)ので、検討中の方はお早めに。公式販売店での取り扱いがなくなり、公式サイトからもページがなくなっています。
在庫数も残りわずかだと思われますのでチェックはお早めに。
実は限定ではない?
インターネットのショップでは再度、字幅が増えています。どこかに眠っていた在庫が再流通しているのか、あおるための ”限定” 扱いなのか…。
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記事の中で少し出てきたイタリア製のこちらも美しい軸の万年筆です。