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カヴェコ 万年筆 スプラ|レビュー(Kaweco|万年筆)

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記事公開日:2023年4月5日

ペン先(※): BOCK 固定なし
※ : BOCK社製のペン先で接着剤等で固定されておらず、外すことが可能

大型ペン先「BOCK 250(6号/#6)」が採用され、カスタマイズ性が高い ”カヴェコ[Kaweco] 万年筆 スプラ” をお迎えしました。
”軸の長さを変更できる” というちょっと変わった特徴もあります。

”カヴェコ[Kaweco]” といえばシャープペン(カヴェコ スペシャル)、もしくはコンパクトな万年筆(カヴェコ スポーツ)が有名でしょうか。

Kaweco とは?

カヴェコは1883年ドイツで創業され、ふたりの創業者の名前(KochとWeber)から、Kawecoの名称が生まれました。ドイツでも古い筆記具メーカーでしたが、1970年代にその幕を閉じ、現在ではドイツのGutberler Gmbh社(本社ニュールンベルグ)によって運営されています。

カヴェコ スポーツは1972年に開催されたミュンヘンオリンピック公式ペンとして採用されました。

カヴェコ スポーツ 万年筆は何といってもコンパクトなサイズ感。
携帯性に優れているがゆえ、軸のサイズに合わせて、ペン先もちょっと小さめです。

カヴェコの万年筆に大型ペン先が搭載されている商品があるとは知りませんでした(※1)。
※ 1:スプラ以外にも ”カヴェコ オリジナル 万年筆 250” という大型ペン先を採用したモデルもあります

下の画像は中間軸を使用していない状態。非常にコンパクトです。
中間軸を外した状態ですと コンバーター(※2)は使用できません
※ 2:カヴェコミニコンバーター2 も使えません約2cm吸引バーの方が長いです

コンパクトに収納できるにも関わらず、大型のペン先でカスタマイズもできてしまう。
スプラ、楽しいです。

カヴェコ 万年筆のペン先交換の記事です。

BOCK 250(6号/#6))を搭載

左がカヴェコ スポーツ等に搭載されているドイツBOCK社の「BOCK 060」、右側がスプラに搭載されている「BOCK 250(6号/#6)」です。
大きさが異なることがおわかりいただけると思います。

カヴェコ 万年筆 スプラ

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カヴェコ 万年筆 スプラ

気になるところ

気になるところです。

気になるところ

キャップポストした際にできる首軸とキャップの間の段差
キャップ着脱時の回転数が多い

の段差について。
筆記する際には全く影響がないのですが、キャップポストした際にできる首軸とキャップの間の段差が気になりました。
お迎えする前から気になっていましたがお迎えしてもやはり気になる…。

すべて同じ太さの方がスッキリしてさらに良かったと思います。

のキャップの回転数について。
キャップ着脱の際、3回と少し回す必要があります。ちょっと多いですね…。

作り

ステンレス軸の万年筆(※1)。
カートリッジ/コンバーター両用式。欧州規格です。
インクカートリッジが 1本付属していますがコンバーターは別売りです。

ペン先にはカヴェコの他の万年筆と同様に ”M字” がセットされています。
そして、ペン先は接着剤等で固定されておらず、ペン先ユニット(※2)ごと着脱可能 です。
※ 1:この記事掲載のステンレス製の他に「真鍮製」の商品もあります
※ 2:ペン先ユニット ~「ニブ+ペン芯+ソケット(ハウジング)」を指します

メーカー純正の字幅・素材の異なるペン先に変更することが可能ですが、カスタマイズ購入して自分だけのペン先(※)に変更することも可能です。
※:ペン先の素材、特殊ニブ、コーティング、ハート穴の形状、インクフロー、刻印 等

長さを変えることができる

③ の中間軸部分を使わずにコンパクトにすることが可能です。
短くした際のフォルムは後ほど。

すべてステンレス製でしっかりした作り。
接続部回転時の金属の接触音が心地よいです。

尻軸にはキャップポストする際のねじ切りがされています。

経年変化は…

真鍮版のスプラは経年変化が楽しめますが、今回お迎えしたものはステンレス製なので経年変化はほぼしないでしょう。
したとしても、細かなキズ等で渋みが増す程度(増して欲しい…)でしょうか。

これは使い込んでみないとわかりません。

クリップ

クリップはカヴェコではおなじみですが別売りです。

動かせることをメリットと感じる方もいるかもしれませんが、私はあまり好きではありません。スプラは円柱なのでクルクル回ってしまいます。キズが付くかも…という恐怖心の方が勝ってしまいます。

一緒に購入しましたが、しばらくは使うことはないような気がします。

ペン先

「BOCK 250(6号/#6)」が採用されています。

ペン先は接着剤等で固定されておらず、ペン先ユニット(※)ごと着脱可能 です。
※:ペン先ユニット ~「ニブ+ペン芯+ソケット(ハウジング)」を指します

重心

中間軸を使用した場合

キャップポストしないと中心よりやや後ろに重心があります。
キャップポストするとしない時とくらべて重心が中心に近づきます。

キャップポストしない場合の重心位置。

キャップポストした場合の重心位置。

中間軸を使用しない場合

中間軸を使用しないでキャップポストなしの場合の重心です。
さすがに短すぎて使いにくいと思います。

こちらは中間軸を使用しない状態でキャップポストした時の重心です。

サイズ・重さ

軸の一部を外すことができ、長さを変えることができます。

① と ② が軸の一部(中間軸)を外してコンパクトにした状態。
③ と ④ がすべて接続した状態です。

② と ④ はキャップポストした状態になります。

①の長さ(中間軸なし)95mm
②の長さ(中間軸なし)134mm
③の長さ125mm
④の長さ165mm
軸最小径11.6mm
軸最大径12.4mm
キャップ最大径12.4mm
①の重さ ※27.8g
②の重さ ※37.1g
③の重さ ※38.0g
④の重さ(全体の重さ)※47.4g

※:コンバーター/カートリッジ含まず

下の画像はペン先収納時の長さです。
① は中間軸がない状態です。非常にコンパクトです。

①の長さ(中間軸なし)90mm
②の長さ130mm

ペン先の購入(カヴェコ スポーツ等も可)

下の画像のような攻めたペン先に交換することも可能です。
海外のお店からですが、Zoomニブにカスタマイズ購入したペン先。
こちらも「BOCK 250(6号/#6)」なのでスプラにも装着可能です。

ペン先をカスタマイズ購入した際の記事です。

下記の記事内で掲載しているスペインのお店(FPnibs)であればカヴェコ スポーツ等で使われている金製の「BOCK 060」も 23,000円程度(おおよそ 本体18,000円+送料3,000円+関税2,000円)で購入可能です。

2023年4月14日 追記
BOCK 060 は人気のようで2、3日前に再入荷されたのですがすでに売り切れです…。

関連記事
万年筆ペン先 購入の楽しみ方(BOCK|JOWO)
万年筆ペン先 購入の楽しみ方(BOCK|JOWO)

まとめ【カヴェコ 万年筆 スプラ】

金属軸ブームが私の中で来ています。
ずっしりと重たいので力を入れずとも筆記できます。”壊れにくそう” という安心感もいいです。

最近では ”ペン先をカスタマイズする” ということが楽しく、いろいろ試しています。

ペン先の字幅・形状もそうですが、ペン先の素材が違っても書き味(書き心地)が変わり、万年筆の奥深さを再認識しているところです。

スプラは ペン先が接着剤等で固定されておらず、ペン先ユニット(※1)ごと着脱可能 です。
※ 1:ペン先ユニット ~「ニブ+ペン芯+ソケット(ハウジング)」を指します

下の画像はチタン製のペン先(ニブ)。
「BOCK 250(6号/#6)」なのでスプラにも装着可能です。




BOCK社のペン先(JOWO社のペン先)は海外のお店ではありますが別途購入することができるのでカスタマイズ性が高いです。

カヴェコの純正品のカスタマイズですと、金ペンにすることと、字幅の変更のみですが、様々なカスタマイズ(※2)をしての購入が可能です。
※ 2:ペン先の素材、特殊ニブ、コーティング、ハート穴の形状、インクフロー、刻印 等

”ペン先のカスタマイズ” しばらくはいろいろ楽しめそうです。

カヴェコ 万年筆のペン先交換の記事です。

こちらもおすすめ
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カヴェコ 万年筆 スプラ

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ペン先を購入した際の記事です。海外のお店のため購入時に迷った点も記載しています。
この記事で掲載している「スリットが特徴的なZoomニブのペン先」、「チタン製ペン先」もFPnibsで購入しました。

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆は141本(2024年12月現在)・ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。

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