万年筆

キングプロフィット エボナイト|レビュー(セーラー万年筆|万年筆)

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記事公開日:2022年1月29日

ペン先(※): オリジナル
※ : メーカーオリジナルのペン先

セーラー万年筆 キングプロフィット エボナイト カラーは「ブラック × シルバー」です。

キングプロフィットはこんな方に合います

■ 一生モノの万年筆が欲しいと思っている人
■ モンブランマイスターシュテュック149 よりソフトな筆記がしたいと思っている人
■ 大型万年筆でメンテナンス性が良いものを探している人

キングプロフィットST の記事です。モンブラン149 とのペン先の大きさ比較等があります。こちらも合わせてご覧ください。

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私が所有している万年筆の中で一番大きなシリーズの万年筆です。

セーラー万年筆 キングプロフィット

セーラー万年筆 キングプロフィット エボナイト カートリッジ/コンバーター両用式の万年筆です。カラーは ブラック × シルバー です。

手にした瞬間、書くことが特別な体験に変わります。そして、滑らかな書き心地とエボナイトの優雅なシルエットが、書くことに一層の楽しみをプラスしてくれます。

限定品?

冒頭にも記載しましたが、メーカーのサイトにも掲載がなく(ブラック × ゴールド はあり)、期間限定だった(?)のでしょうか。インターネットで検索しても中古品の情報しか見つかりませんでした。

私が購入したものも説明書が中国語のようなもの(?)でした。逆輸入でしょうか…。

下の画像が説明書です。

公式サイトは こちら です(メーカー商品一覧のリンクです)。

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一生モノの万年筆

個人的には自分が ”最後まで使うだろうな” と思った万年筆です。

良いところいくつかありますがまとめると下記です。

  • しっとり軸が手に馴染む
  • 書いていてとにかく気持ちが良い
  • 圧倒的な存在感がある
  • 所有欲を満たしてくれる

インクフローは良いのですが、節度のあるほどよいフローです。”ドバドバ” という感じではありません。
ペン先の硬さには好みもあるとは思うですが、ほど良くしなり、書いていて気持ちがいいです。

ペン先で紙をなでただけでしっかりとした文字を書くことができます。

初めての筆記

キングプロフィット エボナイト をお迎えするまでに約100本の万年筆を試してきました。
そしてこの キングプロフィット エボナイト の前に 通常版キングプロフィット をお迎えしていました。

通常版キングプロフィット で初めて筆記した時、思わず「お~~っ!」と声が出ました。

そして、今回はエボナイト軸。悪いはずがありません。予想通り、素晴らしい書き味、書き心地です。

特徴・スペック

特徴

大きさ

とにかく大きいです。大きさ比較のために並べてみました。

左から、セーラー万年筆 キングプロフィット エボナイト(この記事の万年筆)、セーラー万年筆 キングプロフィットST、モンブラン マイスターシュテュック 149、デルタ ドルチェビータ ミディアム、レオナルド モーメントゼロ、レオナルド フェリーチェ。

形状

”THE 万年筆” という形状です。

ペン先

ペン先には創業年、メーカーロゴ、21金 が刻印されています。シルバー一色です。

サイズ・重さ

計測箇所サイズ
全長154mm
キャップをはずした長さ132mm
キャップのみの長さ73mm
胴軸最大径15.4mm
キャップ最大径
(クリップは除く)
17.8mm
計量パーツ重量
全体
(コンバーターを含む)
33.2g
軸部のみ22.1g
キャップのみ11.1g

作り

エボナイト

まず外観。

キャップ、軸はエボナイト製です。首軸は樹脂製。画像ではわかりにくいですが、首軸が軸とは異なり、樹脂製です。光の反射が異なります。

メーカーページ(「ブラック × ゴールド」バージョン)にも記載がありますので同じ造りだと思います。

キャップ

キャップはネジ式です。公式サイトに記載はないのですが、インナーキャップにはおそらくバネが入っていると思われます。キャップを締めていると最後に グッ と入り込む感覚があります。細い棒状のものを試しに入れたところ、数ミリ中に入り込みました。バネもしくはそれに代わるものが入っています。

コンバーター

コンバーターが標準で付属しています。

バランス

筆記の際は、キャップポストしても、しなくてもどちらもバランスがいいです。
大きいので個人的にはキャップポストしない方がしっくりきます。

長時間筆記も気にならない

軸が太めでなめらかな流線型のため自然に手で包み込むような持ち方になり、手にフィットし長時間の筆記も気になりません。

軸がエボナイト製なので、樹脂製の軸にはない ”しっとり手に吸い付く” ような感覚です。

大きいですが重さをあまり感じません。バランスが良いからだと思います。

書き味・字幅

書き味

すでに記載しましたが 通常版キングプロフィット ではじめて筆記した際に思わず「お~~~!」と声が出てしまいました。

同様に キングプロフィット エボナイト も書き味は抜群で、さらに エボナイト軸 で手に馴染む。控えめに言って最高です。

ニブが大きいためとそのような設計だと思いますが、ペン先はやわらか目でよく言われるセーラー万年筆の書き味(プロフィット21 と比較)よりやわらかい印象です。

筆圧がなくても書くことができるので、プロフィット21のようなのサリサリ感はほとんど感じないです。とても気持ちよく筆記できます。中字であることも要因であると思います。

モンブラン マイスターシュテュック149(※) と比較すると明らかにキングプロフィットの方がやわらかい書き味です。

※:年代(製造時期)によってニブの金含有量、ペン芯の素材・形状等が異なり、書き味が異なるようですが、私の所有しているものは現行品

字幅

私の所有しているものは中字です。他に発売されているものは太字です。

個人的には極太字があったらおもしろそうだなと思います。細字もあったら試してみたいですがここまでの気持ちよく書ける感じはなくなってしまうでしょうね。

紙はマルマン ニーモシネ 5mm方眼 です。

気になるところ

個人的には下記の点が気になります。

気になるところ

■ 吸入できるインク量が少ない(※)

※:カートリッジ/コンバーター両用式なのメンテナンス性を考慮して良いとします。ただ、本体サイズの割にコンバーターが従来のものと同じなので小さすぎる印象です。「キングプロフィット用」等の大きなコンバーターがあれば良いなと思います。

まとめ【キングプロフィット エボナイト】

書き味がよく、手にしっとり馴染む エボナイト。
ヌラヌラ感を味わう、一生モノの一本の万年筆、セーラー万年筆 キングプロフィット エボナイト でした。

モンブランマイスターシュテュック 149(現行品)は 硬い書き味(俗に言う ”ガチニブ”) なので、ソフトな書き味を求めている人 にはピッタリです。

硬い書き味、ステータスを求めるのであればモンブラン 149 だと思います。

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆は139本(2024年12月現在)・ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。

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