万年筆

レオナルド ノスタルジア|レビュー(Leonardo|万年筆)

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記事公開日:2021年10月20日

ペン先: BOCK
※ : BOCK社製のペン先

レオナルド(Leonardo Officina Italiana) 万年筆 ノスタルジア ポルトフィーノターコイズ です。

美しい軸で思わずうっとりしてしまう万年筆です。

トップの画像は イタリア ポルトフィーノ の画像です。

ポルトフィーノ は色彩が豊かな港町で、千葉県浦安市にある海がテーマのテーマパークのモデルになった街とも言われています。

美しいですね。いつか行ってみたいです。

惜しまれつつも廃業してしまった デルタ の後継ブランドとも言われている レオナルド です。

字幅は細字(F)なのですが、日本製ですと中細(FM、MF)程度です。

BOCK社製(076) のニブなので書き味は折り紙付きですが、若干シャリシャリ系の書き味です(個体差な気がします)。

日本製ですと、セーラー万年筆に近い書き味です。

ニブがスチール製でシャキッとした硬さですので普段使いにも思い切り使える万年筆です。私の所有している万年筆の中でトップクラスの美しい軸の万年筆です。

非常に華やかなため、見ること(もちろん書くこと)で、モチベーション・テンションを高めてくれる万年筆です。

ノスタルジア ポルトフィーノターコイズ

ノスタルジア ポルトフィーノターコイズ 万年筆です。

Leonardo Officina Italiana(レオナルド・オフィシャル・イタリアーナ 以降、「レオナルド」とします)は 惜しまれつつも廃業してしまったデルタの後継ブランドとも言われているレオナルドです。

ブランド名からもわかる通り、イタリアの筆記具ブランドです。

イタリアの筆記具ブランド レオナルド オフィチーナ イタリアーナより、日本限定モデル「ノスタルジア」が発売。

「ノスタルジア」(Nostalgia)はイタリア語・英語で「郷愁」を意味します。
ある場所や時代に戻り たいと思う気持ち。
それは故郷に限らず、かつて旅した異国の地や、歴史上のはるか遠い年代かも しれません。
誰の心にもあるそんな思いを体現するコレクションとして、「ノスタルジア」は誕生しました。

カラーは 4 色あり、それぞれがイタリアの文化や風土を強く想起させる美しいレジンで作られています。
濃淡が複雑に交じり合った特殊レジンは、切り口によって柄の出方が変わるため二つとして同じ ものはありません。
バイカラーのキャップリングには、「LEONARDO」のロゴと「ITALY」の文字が 刻印されています。

正規販売店サイト より引用
掲載がなくなってしまいました

特徴

レジン

特徴はやはり見とれてしまうほど 美しいレジン です。

天冠のメーカーロゴです。

形状

形状はペン先から中心部へ太くなり中心部が一番太いです。
そして、後方に向けてなだらかに細くなりますがそこまで丸みは帯びていません。

万年筆の中では中型クラスの大きさでしょうか。

ペン先

ブランド名とロゴマーク、字幅 が刻印されています。

サイズ・重さ

計測箇所サイズ
全長135mm
キャップをはずした長さ 122mm
キャップのみの長さ 58mm
胴軸最大径 13.2mm
キャップ最大径(クリップは除く) 14.2mm
計量パーツ重量
全体(※ 1)20.7g
軸部のみ13.7g
キャップのみ7.0g

※ 1:コンバータを含む

大きさ比較

大きさの比較のためにいくつか並べてみました。

左から プラチナ万年筆 #3776 センチュリー、セーラー万年筆 プロフィット21、ノスタルジア、パイロット カスタムヘリテイジ91、セーラー万年筆 プロフィットスタンダード、ペリカン 405 です。

作り

既に記載しましたが、軸がとても美しいレジン製です。

キャップネジ式
インク補充方式カートリッジ・コンバーター両用式
カートリッジ規格ヨーロッパ規格

コンバーター

コンバーターは付属しています。

コンバーターがネジで止める形式です。
一部海外ブランドもこのタイプな気がします。

コンバーターの穴が広がって買い換えることなくて安心です。


レオナルドのコンバーター、単品で買うと高いんですよね…。

クリップ

クリップは先端がローラーになっていてポケットに挟む際には生地を痛めることがありません。

バランス

筆記の際は、キャップポストしても、しなくてもどちらもバランスがいいです。

寝かせ気味で使用する人はキャップポストした方が安定します。

扱いやすいサイズ

大きすぎず、小さすぎず 扱いやすいサイズです。

重心

重心位置の2画像です。

まず、キャップポストした場合の重心はキャップとの境目付近です。
ほぼ真ん中ですね。

キャップポストしない場合、こちらもほぼ真ん中付近。一番太いところです。

書き味・字幅

BOCK社製 ニブ

ニブは BOCK社製 の 076 スチール です。BOCK社製なので品質は間違いありません。
力を入れずともなめらかに筆記できます。

デルタのドルチェビータスリム、ビンテージコレクション等のデルタの小型ニブと同じ型です。
ドルチェビータスリム に至っては首軸からセットできます(素人目には全く同じに見える)。
下の画像がドルチェビータスリムに首軸をセットした状態です。
もし、ドルチェビータスリムの新しい首軸・ペン先を探している人は ”エテルニタグレー” を購入すれば黒に近いのでいい感じで使用できますね。

ただし、レオナルドのコンバーターだと、少し長いようでドルチェビータには使えませんでした。
つまみの部分が 3mm程度 長いです。
コンバーターは変更する必要があります(デルタの物を使用すればOKです)。

書き味

書き味は ”シャリシャリな書き味”(個体差?) という感じです。

これまでBOCK社製のスチールニブはいくつか使いましたがここまでシャリシャリしたかなぁ…という印象です。

使い込めば角が取れていい感じになるとは思います。
→ 1週間程度使っているとシャリシャリ感はなくなりました。


日本製だとセーラー万年筆の書き味に似ています。
個人的な感覚なので参考程度でお願いします。

字幅

先程も記載しましたが日本製と比較するとやはり気持ち太いです。
日本製だと中細程度な印象です。

個人的には実用的な字幅と思っています。

サンプル

下の画像は字幅のサンプルです。
紙はニーモシネ 5mm 方眼です。

気になるところ

個人的には下記の点が気になります。

気になるところ

■ 首軸のインクの色が見える(※ 1)
■ キャップのネジ山の段差が大きい(※ 2)

※ 1:透明系の軸の宿命かもしれませんが、少し透ける軸のカラーのため首軸の隙間にインクが入り込み、色が変わります。
下の画像は青系のインクを何度が吸入した状態です。

※ 2:下の画像がキャップネジ山の段差です。
プラチナ万年筆のセンチュリーにも負けないほどの段差があります。
気になる人は気になるかもしれません。

プチ情報

海外のお店からの購入&ニブを首軸から引き抜く必要がありますが、金ペンにすることは可能です。
ペン先自体も高額で海外からの購入なのでお金(送料も高いし、一度に高額購入すると関税がかかります)も期間も要します。
私も以前、別の万年筆向けにJOWO社製の金製のペン先が欲しくて購入したことがあります。
興味のある方は「fpnibs」で検索してみてください。

ペン先を購入した際の記事です。

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まとめ【レオナルド ノスタルジア】

レオナルド ノスタルジア ポルトフィーノターコイズ 万年筆 でした。
イタリア万年筆にしてはリーズナブルな部類です。 これまで万年筆 3本、ボールペン3本 購入しました。
レオナルドは作りがしっかりしていて価格以上の価値はあると感じます。

実は、もともとガラスペンを探していたのですが、軸の美しさに思わずお迎えしてしまいました。

美しい軸の万年筆をお探しの方にはおすすめできる 1本 です。

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カラーは違うのですが、下にリンクを貼っておきますのでチェックしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆は141本(2024年12月現在)・ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。

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