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カスタムヘリテイジ91|レビュー(パイロット|万年筆)はじめての金ペンにおすすめ

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記事公開日:2022年3月21日

ペン先(※): オリジナル
※ : メーカーオリジナルのペン先
価格改定について

2024年10月1日より販売価格が変更されています。詳しくはメーカー公式サイトをご覧ください。

パイロット 公式サイトはこちら

パイロット(PILOT)カスタムヘリテイジ91(万年筆)、カラーは ブラック。金ペンデビューを考えている人にぜひ使って欲しいです。

カスタムヘリテイジ91 がおすすめの理由

癖のない使いやすい万年筆
硬めのペン先で癖がない。
小さめ(5号)で硬めのペン先のため、普段はボールペンを使用する方でも扱いやすい書き味です。
日本メーカーの中で一番なめらかで癖のない書き味(※)です。

※ : パイロットはインクフローが良く、サラサラ書ける印象です。

日本製の高い品質 2万円で金ペンオーナーに
海外製万年筆の金ペンですと 最低でも3万円程度必要ですが、日本製であれば 2万円程度で購入することが可能です。
品質は世界トップクラス。万が一故障しても海外製と違い、1ヶ月程度で修理してもらえることがほとんどです(海外製ですと数ヶ月、半年かかることも…)。
金属部がシルバーでクールな印象
もともとのパイロットのフラッグシップモデル「カスタム」は ブラック × ゴールド が基本ですが、カスタムヘリテイジ は シルバー基調。
ゴールド よりもクールな印象です。若い方も抵抗なく手にすることができるはず。
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基本情報

商品名カスタムヘリテイジ91
価格(税抜)20,000円
インク補充の方式カートリッジ/
コンバーター両用式
カートリッジの規格メーカーオリジナル
重さ(※ 1)17.1g
ペン先14金 5号
ロジウム仕上げ
字幅EF(極細字)
F(細字)
SF(ソフト細字)
FM(中細字)
SFM(ソフト中細字)
M(中字)
SM(ソフト中字)
B(太字)
BB(極太字)

※ 1 : カートリッジ、コンバーター含まず

はじめての金ペンにピッタリ

はじめての金ペンにピッタリな万年筆です。
癖がなく、硬めのペン先で非常に書きやすいです。
金ペンの中ではおてごろ価格ではありますが、ずっと使い続けることができる 1本です。

パイロット カスタムヘリテイジ91 万年筆

特徴

金ペンではエントリークラス

日本三大万年筆メーカーの一角、パイロットの万年筆。
金ペン万年筆としては小型、エントリーモデルとなりますが、ずっと使っていける 1本です。
硬め、小型のペン先で扱いやすいく、普段はボールペンを使っている人でも書きやすいです。

カートリッジ/コンバーター両用式です。
カートリッジはメーカーオリジナル規格。

こちらはコンバーター。

大型コンバーターCON-70が使えます。
プッシュ式でインクを吸入するというめずらしい作り。
好き嫌いは分かれるかもしれませんが、個人的には好きです。

形状

形状はほぼストレートですがペン先から中心部へ太くなり中心部付近が一番太いです。

ペン先

ペン先には メーカー名、14金の印、字幅 が刻印されています。

サイズ・重さ

万年筆-サイズ
計測箇所サイズ
全長137mm
キャップをはずした長さ 123mm
キャップポストした時
の長さ
155mm
キャップのみの長さ 64mm
胴軸最大径 12.2mm
キャップ最大径(クリップは除く) 14.6mm
計量パーツ重量
全体17.1g
軸部のみ9.0g
キャップのみ8.1g

サイズ比較

少し前に発売された「ライティブ(LIGHTIVE)」とサイズ比較です。
カスタムヘリテイジ91 の方が少しだけ短いです。

作り

レジン

光沢仕上げのレジンです。

クリップ

クリップはシャープな印象のクリップ。

挟む際に生地を痛めないよう、丸く加工されています。

キャップ

キャップはネジ式です。
キャップを外す際は約 1.75回転と少し多めの回転での着脱です。

バランス

キャップポストする方が安定する

軽く、比較的コンパクトな万年筆なのでキャップポストした方が安定する印象です。

重心

重心位置の2画像です。
まず、キャップポストした場合の重心はキャップとの境目付近です。

キャップポストしない場合、真ん中より気持ち前付近。

字幅・書き味

字幅

掲載の字幅は細字(F字)。
カスタムヘリテイジ91 は下記 9種類の字幅から選択可能です。

  • EF(極細字)
  • F(細字)
  • SF(ソフト細字)
  • FM(中細字)
  • SFM(ソフト中細字)
  • M(中字)
  • SM(ソフト中字)
  • B(太字)
  • BB(極太字)

字幅のサンプルはパイロット公式サイトを参照ください。
公式サイトはこちら(公式サイトのリンクです)。

パイロットはなめらかな書き味ですが、極細字(EF字)ですと少しカリカリ感があります。
細字(F字)よりも太い字幅の方が万年筆らしさは堪能できるかなと個人的には感じます。

書き味

ペン先はしならせることができますが、パイロットの中では小さめのニブ(5号)で硬めです。
ソフト調も選択可能ですので柔らかめが良い方は選択肢としておもしろいかもしれません。
書き味は日本三大メーカーの中では一番なめらかと感じます。

気になるところ

個人的には下記の点が気になります。

気になるところ

■ 軸にキズが付きやすい(※ 1)
■ 特殊ニブが選択できない(※ 2)
■ インクフローが良いためにじむことがある(※ 3)
■ 優等生すぎる(※ 4)

※ 1:光沢仕上げなのでキズがつきやすいです。それも味ですが、気になる方は気になるかも…。
※ 2:カスタム74では選択可能な「C(コース)」、「MS(ミュージック)」特殊ニブが選択できません。仕方ないのか…。
※ 3:カスタムヘリテイジに限った話ではありませんが、インクフローが良いために紙質・インクによってはにじんでしまうことがあります。
※ 4:道具としては申し分ないものですが、癖がなさすぎておもしろ味にかけてしまうかもしれません。個人的にはそのように感じています。”万人受けする万年筆” という印象です。

まとめ【カスタムヘリテイジ91|レビュー】

金ペンではエントリークラスの万年筆。インターネットであれば 2万円以内で購入できると思います(※)。

※ : 金をはじめ、さまざまな物価の高騰で難しくなりつつあります

癖のない書き味、シンプルなデザインで誰にでも手にしやすい 1本です。
比較的コンパクトでペンケースに入れて持ち運びやすく、家以外でも気軽に使うことができます。

最近はスチールのペン先も金ペンに引けを取らないほどすばらしいものが多いです。でもやっぱり、金ペンは使ってみたいもの。そんな時に品質の高いパイロットのカスタムヘリテイジ91。楽しい万年筆ライフを演出してくれるのにピッタリな 1本です。

カスタムヘリテイジ91

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コンバーター CON-70

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆は138本(2024年11月現在)・ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。

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