Asvine P36 チタン万年筆|レビュー(アズバイン[Asvine]|万年筆)これはおすすめ!
記事公開日:2024年1月25日
ペン先(※): BOCK 固定なし※ : BOCK社製のペン先で接着剤等で固定されておらず、外すことが可能
※ : 上の画像はペン先をカスタマイズしています
Asvine P36 チタン万年筆。中国の新生ブランド ”Asvine”(※1) のアクリルとチタンで作られた万年筆です。
※1 : 確固たる情報がないのですがこの記事では ”中国の新生ブランド” として記載します
インクの補充方法は吸入式、ペン先はBOCK社製(6号)。BOCK社製ペン先なので書き味は間違いありません(※2)。
吸入式の万年筆、しかもチタンが使用されていて7,500円(Amazon 2024年1月 現在)は驚きです。お手頃な価格ではありますが作りはしっかりしています。数年前に台湾ブランドのツイスビー[TWSBI]をはじめて手にした際の感覚に似たものを感じました(※3)。
下の画像はツイスビーeco。発売当時、インク吸入式で4,500円(※4)は衝撃を覚えました。
※2 : Asvine社ペン先の選択可能です。Asvine社製の場合、6,030円(Amazon 2024年1月 現在)です
※3 : 万年筆としては比較的手にしやすい価格でありながら価格以上の価値を感じます
※4 : 現在は7,000円
現段階では取り扱っているお店(※5)は少ないですが、おすすめできる万年筆です。
正直なところツイスビー同等、あるいはそれ以上にコスパがいいのではないか?と感じました。
※5 : 実店舗、オンラインショップ 共。実店舗では見たことがありません
気になったのは下記の1点。
- キャップを閉めすぎるとキャップが削れる(可能性がある)
※ : Amazonカスタマーレビューに移動します
アズバイン[Asvine] P36 チタン万年筆
Asvine P36 チタン万年筆。アクリルとチタンで作られた万年筆です。
Asvineは、20年以上にわたり万年筆業界で事業を展開している家族経営の企業です。
Googleより引用
Google AIが教えてくれた情報なのでどこまで正確かはわかりません。インターネットで調べても情報が少ないのが現状です。”中国ブランド” という情報が多いのですが、確信となる情報はありませんでした。
私はAmazonで購入したのですが、中国から発送されたことまではわかったということだけです。おそらく中国のブランドだと思われます。以降、この記事では中国ブランドとして掲載します。
作り
アクリルとチタン製。形状はいわゆるバランス型(シガー型)。非常にスッキリとしたデザインでGoodです。LAMYのデザインまではいかないまでも近未来を感じます。
※ : 上の画像はペン先をカスタマイズしています
ペン先
私がお迎えしたもののペン先は BOCK(6号)スチール製のペン先が初期装填されていました。BOCK社製ペン先以外にもAsvine社ペン先の設定もあり、Asvine社ペン先の場合、6,030円(Amazon 2024年1月 現在)です。
字幅は下記が選択可能でした。
- F
- M
- B
ペン先ユニットは接着剤等で固定されていないので着脱が可能です。軸にチタンが使われているのでペン先もチタン製に変更ました。
最初から変更するのであれば、なぜAsvine社のペン先にしなかったのかと後悔しています…。
注意点としてペン先ユニットを外す際、結構キツ目なのでマスキングテープ等で軽く固定してから外した方がよさそうです。
アズバインニブバージョンも追加購入しました。
舐めていました。アズバイン…、なめらかでビックリしました。
海外のサイトではありますが「fpnibs」で検索してみてください。JOWO社、BOCK社をはじめ、様々なメーカーのペン先を購入できます。私も何度か購入しています。
スペインのお店なので送料が 4,000円程度、期間は 1週間程度 必要です。
商品の価格によっては 関税が必要 となります。
ペン先を購入した際の記事です。
インクの補充方法・インク吸入量
インクの補充方法は吸入式。
下の画像、上がツイスビーダイヤモンド580、下がP36。
インクタンクが大きいです。ツイスビーダイヤモンド580が約2mlは結構多くのインクが吸入できるのでP36は2.5mlから3mlほど大量に入ると思われます(※)。
※ : 次にインクが切れた際に計測しようと思います。赤字、取り消し線は2024年2月1日 記入。下に計測結果を追記しています
ピストン部のリングが二重構造なのも精神衛生上嬉しいところ。
吸入スクリューの回転はとてもスムーズです。
ペリカンM800が分解できる工具で分解できるかと思ったのですが、規格が異なり分解できませんでした。専用の工具が必要です。
インク吸入量を計測しました 【2024年2月1日 追記】
まずはお詫びです。ツイスビーダイヤモンドのインク吸入量が「約2ml」と掲載していましたが、約2mlも吸入できませんでした。申し訳ありません。
以前、私が書いた記事から引用し「約2ml」と記載していました。今となっては元情報が何かわかりませんし、計測の仕方もはっきりしないので再度計測しなおしました。
下の画像をご覧ください。
左がP36、右がダイヤモンドのペン先を外した状態です。
計測方法として赤い線の範囲に入る量(シリンジで注入)を計測しました。
結果は下の表の通りです。
P36 | ダイヤモンド |
約1.5ml | 約1.2ml |
”インクの吸入量の測り方” は決まりがあるんでしょうか…。
インクは多く入った方がいいという考え方もあるでしょう。インクの吸入量は少ない方がインクの吸入を楽しむ回数が増えるのでそれもまた楽しみだったりもします。
色々書きましたが ”P36はインク吸入量が多い” ことがおわかりいただければと思います。
キャップ
キャップを閉める際の回転数は約2回。
気になる点がひとつ。
キャップ側のネジ山はアクリル樹脂ですが、軸側のネジ山はチタンです。そのため、きつく閉めるとネジ山が削れる可能性があります。
きつく閉めたつもりはありませんでしたが、現段階で少し削れた粉のようなものが見受けられました。力(ちから)加減には気をつけた方がよさそうです。
2024年2月5日 追記
10日ほど使用した感じですと取り立てて粉が増えてはいません。
キャップ内に水滴が溜まるので気密性は高そうです。
クリップ
クリップにバネ等の仕組みはありませんが、ほど良い硬さ。正面、横から見てもストレートなクリップ。表面はマットな質感に仕上げられています。
クリップの下のキャップリングにはメーカー名が刻印されています。
反対側には型番のP36の刻印。
サイズ・重さ
長さ | 146mm |
軸のみの長さ | 131mm |
キャップポストした長さ | 177mm |
軸最大径 | 13.4mm |
キャップ最大径 (クリップは含まず) | 15.9mm |
重さ | 30.5g |
キャップのみ | 11.6g |
軸部のみ | 18.9g |
重心バランス
キャップポストすると中心より後ろ重心。キャップポストはできるのですが、取れやすいので想定されていないかもしれません。
キャップポストしない場合も後ろ重心。首軸が金属で重いためか筆記時に振り回される印象は受けません。
大きさの比較
大きさ比較のため他のクリア軸の万年筆と並べてみました。
上からパイロット カスタムヘリテイジ92、ツイスビー ダイヤモンド580、Asvine P36です。
結構、大きめ・太めな印象です。
まとめ【P36 チタン万年筆|レビュー】
アクリルとチタン製ということでクールな印象の万年筆。LAMYのデザインとは少し異なりますが近未来的な雰囲気も感じる万年筆です。
BOCK 6号ニブが使えてこの価格。クリア軸というのも楽しいですね。
中国の万年筆ということで手にするまで少し不安ではありましたが、実際手にしてみると想像以上にしっかりした作りでかなり魅力的な万年筆です。
私がお迎えしたものは ”アクリルとチタン製” ですが ”アクリルと真鍮製” もラインナップされています。アクリルと真鍮製(Asvine社ペン先)の方がさらに手にしやすい価格設定(Amazon 2024年1月 現在 4,500円)です。
中国から発送されましたが、注文から1週間で到着しました。想像より早い到着でした。2024年2月10日 追記
Amazonでは検索できなくなっているかもしれません。
見ることができても「在庫切れ」、「入荷未定」になっています。人気があるようです。
Aliexperss、Etsy等で仕入れて売っている感じでしょうか。
2024年2月19日 追記
Amazonで入荷したようです。Asvineニブの方を追加購入しました。
さすがに7,500円は安すぎる感があったので多少価格が上がるにしても2万円となると…。もう1本欲しいと思っていたのですが、2万円は手軽に買える金額ではないです。少し待ったら価格が戻るといいのですが…。
価格一覧
価格は 2024年1月 現在
アクリル・チタン製 | アクリル・チタン製 | アクリル・真鍮製 | |
価格 | 7,500円 | 6,030円 | 4,500円 |
ペン先 | BOCK | Asvine | Asvine |
Asvine P36 チタン万年筆(アクリル・チタン製)
※ : Amazonカスタマーレビューに移動します
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