カスタマイズ

万年筆 ペン先(ニブ)の交換(BOCK|JOWO|PILOT)|ペン先のカスタマイズ

紙とペンのブログ管理者
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記事公開日:2023年3月12日

様々なメーカーで採用されている BOCK社 のペン先(ニブ)。人気のカヴェコ(スペシャル、スポーツ等)も BOCK社のペン先(ニブ)です。カヴェコ スポーツ用ニブもカスタマイズして購入しました(この記事の最後に記載)。

これまで何度かペン先だけを購入したことはありますが、カスタマイズして購入したことはありませんでした(※)。スリットの形状も個人的には ”攻めている” と思います。
※:これまでは JOWO社 のペン先をコーティングのみで購入この記事の後半でJOWO社の購入に関しても記載があります

注文する際、注文後、到着するまで、そして、到着した今現在も興奮が止まらない状態です。

この記事でわかること

■ 万年筆ペン先(ニブ)のカスタマイズ購入の楽しみ方

Fountain Pen Nibs(FPnibs)

FPnibsのサイト の一部を掲載。

FPnibs とは?

スペインにある ペン と ペン先 を販売するお店。
カラーメッキ、ハート穴の加工、インクフローの調整などペン先をカスタマイズできます。

海外のサイトからペン先のみの購入(コーティングも一切なし)は他にも(Etsy等)何度かあります。
カスタマイズ(コーティングのみを含む)しての購入は「FPnibs」からしかありません。

もしかすると、他にも探せばお店はあるのかもしれませんが、何度購入しても品質がすばらしく、特に不満はないのでFPnibsで購入しています。

はじめてのカスタマイズ購入

「BOCK 250(6号/#6)フラッシュ スリット Zoom」を購入しました。コーティング以外にカスタマイズして購入したのは今回がはじめてです。

デルタ ドルチェビータ ミディアムサイズにセットして使用しています。
ドルチェビータが Zoomニブ。個人的にはスゴイと思います。

通常、デルタはペン先(ニブ+ペン芯+ソケット(ハウジング)ごと)が接着剤で固定されており、外すことができません。

しかし、私のドルチェビータは運よく取り外すことができました。
そのため、ペン先ごと回転させて着脱できます。

復活したデルタのDVと旧ドルチェビータの比較記事です。

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ペン先(ニブ)の購入方法

ペン先(ニブ)の購入方法は別記事にまとめていますのでそちらをご覧ください。

ペン先ユニットの外し方



外すのは簡単ですが、メーカー保証対象外となります。
また、メーカーによってはペン先ユニット(※1)が 接着剤等で固定されている場合があるので注意してください(※2)。
※ 1 : ペン先ユニット とは「ペン先+ペン芯+ソケット(ハウジング)」を指します下の画像参照
※ 2 : 無理に外そうとして何本か ペン芯を折る首軸を割る変形して使えない ものになっています固定されている場合はペン先ユニットごとの交換はできません

注意

ペン先を外すことはメーカー保証対象外となりますので自己責任でお願いします。

固定されていないものは外すのは簡単です。
下の画像のような板ゴムでペン先を挟み、時計回りと反対 に回すことで外すことができます。

板ゴムはなくてもいいですが、ペン先とペン芯がズレないように包み込む意味もあるので、あった方がいいと思います。
板ゴムはホームセンター等で購入できます。

ペン先とペン芯がズレるのが不安な方は外す際にマスキングテープ等の粘着力の弱めのテープで固定してから作業をすると安心です。

その他 購入したペン先

上記のZoomニブ以外に「カスタマイズなし」と「カスタマイズあり」で購入したペン先を分けて掲載します。

ここで「カスタマイズ」とは一般的な素材の「金」、「スチール」以外かコーティング以外を指します。

カスタマイズなしのペン先(ニブ)

まず、カスタマイズなしのペン先(ニブ)です。

スチール製のBOCK 250(6号/#6)、JOWO(6号/#6)、(5号/#5)の加工なしは何度も購入していますがこの記事には掲載していません。

BOCK 060 14金製 カヴェコ版 コーディングのみ

こちらはBOCK 060 カヴェコニブ(号数でいうと3号?)。
「ブラックツートンロジウムコーティング」+「サンドブラスト」です。
ツートンが逆の方がカッコよかったかな…(逆も選択可)。

本体価格€128.1
コーティング
(ブラックツートンロジウム)
€25
サンドブラスト
(ガラス粒子加工)
€8
合計(送料別)€161.1

※ : 購入時 2023年4月 時点の価格

人気のカヴェコ(スペシャル、スポーツ等)の14金製ペン先です。私はカヴェコスポーツ用にお迎えしました。
国内のお店(Professional Store)で買うよりもコーティング等のカスタマイズもできますし、わずかですが安く購入できます。ただし、ペン先交換の際の保証は付きませんので自己責任になります。
カヴェコの刻印がされたカヴェコ用のペン先のため「BOCK 060」では可能なカスタマイズの一部(※1)ができません。
※ 1 : ハート穴の加工、文字の刻印 等が不可

上記のカスタマイズした ペン先 + 送料(約3,300円)+ 関税・消費税(約2,000円(※2、3))→ 約30,000円 で購入しました。
金ペン化のみの場合、約25,000円(送料、関税等込み)程度で購入可能です。
※ 2 : €1 は 155円 として計算
※ 3 : 他のものと同時購入のため正確な金額は不明

BOCK 060 14金製 コーティングのみ

こちらはBOCK 060。カヴェコの刻印はありません。
「ブラックロジウムコーティング」+「サンドブラスト」です。

本体価格€125
コーティング
(ブラックロジウム)
€20
サンドブラスト
(ガラス粒子加工)
€8
合計(送料別)€153

※ : 購入時 2023年4月 時点の価格

BOCK 060 を使用できる万年筆(軸)

BOCK 060 を使うことのできる万年筆(軸)で手軽に手に入るものといえばカヴェコ[Kaweco]ですね。

カヴェコ 万年筆 ALスポーツ

楽天みんなのレビューに移動しますみんなのレビュー >

※ : 楽天みんなのレビューに移動します

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楽天市場のサイトに移動します楽天市場で詳細を見る >

JOWO(6号/#6)14金製 コーティングのみ

こちらはJOWO社の6号 通常ニブ。
「ホワイトロジウムコーティング」加工のみです。

本体価格€120
コーティング
(ホワイトロジウム)
€20
合計(送料別)€140

※ : 購入時 2023年1月 時点の価格

シルバーへのコーティングには「ホワイトロジウム」と「プラチナ」があります。

画像の物は「ホワイトロジウム」ですが、これ以外に「プラチナ」コーティングの物も購入しました。プラチナはすぐにキズがついてしまったので以降は「ホワイトロジウム」にしています。

JOWO? スチール製 ワンチャー 渓流

このペン先は他とちょっと毛色が違いまずがカスタマイズニブとして最近ではAmazon、楽天市場などでも販売されている特殊ニブです。

ペン先職人としてで有名な長原さんが仕上げているということでかなりの期待をしていました。
1本しか手にしていないので個体差の可能性がかなり高いですが、インクフローがかなり渋く、結構な力を入れないと理想の太さの線が書けません。「流れるように書くことができる」と紹介されていたので、相当期待していただけにショックが大きいです。かなりの引っかかりも感じます。このペン先はお蔵入りになりそうです。

他の方のレビューを見ると皆さん「インクフローが潤沢!」とのことなので、私のものはハズレの様です…。

このペン先、少し謎なのです。ハウジングはJOWO製の形状なのですが、ペン先は現行と同じで、ペン芯が以前のBOCK製のものにも見えます。オリジナルで作成してもらっているんだろうか…。

Q
そんなことあるのか…(ぼやき)

「個体差なのかを確認がしたい」と思い、Amazonでもう1つ購入しました。
配送予定日当日になって「在庫不足のため、ご注文の以下の商品をご用意できません。この商品はキャンセルされました。」とメールが来ました。
「そんなことあります?注文時点で在庫数は把握していないものなの?」と憤りを感じましたが縁がなかったのだろうか…とも思いました。しばらく渓流ニブは忘れることにします。

カスタマイズありのペン先(ニブ)

つぎに、カスタマイズありのでペン先(ニブ)です。

BOCK 250(6号/#6)14金製 フラッシュスリット Zoom

2023年2月にはじめてのペン先(ニブ)をカスタマイズして「BOCK 250(6号/#6)フラッシュ スリット Zoom」を購入しました。

”万年筆で一番高価なのはペン先” ということは聞いたことがあると思います。
確かに安くはありません。

本体価格€160
ペンポイント加工
(BBをZoomに加工)
€50
コーティング
(ホワイトロジウム)
€20
合計(送料別)€230

※ : 購入時 2023年2月 時点の価格

BOCK 250(6号/#6)チタン製 アーキテクト

こちらはBOCK 250(6号/#6)のチタン製ニブ(字幅:B)をアーキテクトニブ(※)に削り出してもらいました。
アーキテクトニブは筆記角度が重要なので、私の筆記角度に合わせて削り出してもらっています。
※ : ”アーキテクトニブ”(Architect Nib) ~ ペン先がセーラー万年筆の長刀研ぎのような形をしていて、縦は細い字幅、横は太い字幅を書くことが可能。そのため、味のある文字を書くことができます

本体価格€72
ペンポイント加工
(Bをアーキテクトに加工)
€60
ペン芯の交換
(エボナイト製)
€25
合計(送料別)€157

※ : 購入時 2023年3月 時点の価格

BOCK 250(6号/#6)チタン製

こちらはBOCK 250(6号/#6)のチタン製ニブ(字幅:EF)。何も加工はしてもらっていません。
個人的なのですが筆記の際、14金よりもフワっと柔らかく感じます。個体差の可能性もありますがインクフローが非常によく、力を入れずとも筆記ができます。

本体価格€72
合計(送料別)€72

※ : 購入時 2023年2月 時点の価格

BOCK 250(6号/#6)のスチール版はいくつかの字幅を購入しています。
刻印のあるもの、まったく刻印のないもの、色が違うもので若干、硬さが異なるのが興味深いところです。
価格は色により €13.2~€16.2 と若干の幅があります。送料の方が高いでの単体で購入するにはハードルが高いです。

BOCK 250(6号/#6)スチール製 フレックス

こちらはBOCK 250(6号/#6)のスチール製フレックスニブ(字幅:EF)。
何も加工をしてもらっていません。
スリット深めで先端におもしろい切り込みが入っています(線はすべて切り込み)。

パイロットのフォルカン(10号)とは比べ物にならないくらい扱いやすく、フォルカン同様の線を描画できます。お値段もそこまで高くはないのもGoodです。
このペン先は楽しいです。

本体価格€25
合計(送料別)€25

※ : 購入時 2023年4月 時点の価格

下の画像は描画できる線のサンプル。
スチール製のため、コシがあり ”グッ” と力が入ってもインクスキップするほど開くことはなく、非常に扱いやすいです。

BOCK 250(6号/#6)チタン製 フルフレックス

こちらはBOCK 250(6号/#6)のチタン製フルフレックスニブ(字幅:EF → EEFへ加工)。チタン製でスリット深めです。

ほど良い硬さで扱いやすく、フォルカン同様の線を描画できます。このペン先は楽しいです。
チタンのためよくしなりますが、インクスキップするまでスリットが開かないので扱いやすいです。
EFからEEFに細くしていもらっているのでジャパニーズニブのEF程度です。

本体価格€105.60
ペンポイント加工
(EFをEEFに加工)
€50
ペン芯の交換
(エボナイト製)
€25
合計(送料別)€180.6

※ : 購入時 2024年6月 時点の価格

BOCK 250 を使用できる万年筆(軸)

BOCK 250 を使うことのできる万年筆(軸)で手軽に手に入る最安値は「Asvine P50」(中国製)です(他にもあるようでしたらご教授ください)。

最初から BOCK 250 が搭載されたモデルもありますが、若干お高め。
はじめからペン先を変更するつもりで購入するのであれば Asvine のペン先が搭載されたモデルが安くて手に取りやすいです。
偏見ですが、昔は ”中国製はイマイチ” という考えがありました。しかし、最近の品質はすばらしいと思います。

価格以上にしっかりした作りの同じくAsvineの「P36」もおすすめです。

他で手に入りやすいものであれば「カヴェコ[Kaweco]オリジナル 万年筆 250 」、「カヴェコ[Kaweco]スプラ」(ドイツ製)が手に入りやすいです。ドイツ製なので品質は間違いありません。

Asvine P50
ピストン万年筆

詳細記事はこちら
Asvine P36
チタン万年筆
(アクリル・チタン製)

詳細記事はこちら
カヴェコ
オリジナル
万年筆 250

カヴェコ
スプラ 万年筆

詳細記事はこちら

BOCK 180 チタン製 加工なし

BOCK 180 チタン製のペン先です。こちらは何も加工をしてもらっていません。


”カヴェコ スペシャル 万年筆” ですが、「BOCK 180」も装着可能です。
ハウジング(ソケット)が同じ大きさ、かつ キャップをした際、ペン先とキャップの間に隙間があるため装着可能です。

個人的にはこちらの方(BOCK 060 よりも BOCK 180)がバランスがいいと思います。

本体価格€45
合計(送料別)45

※ : 購入時 2023年5月 時点の価格

BOCK 076 チタン製 超極細

BOCK 076 チタン製のペン先をEEF(超極細)です。ウエスタンニブなので日本製の極細程度です。

本体価格€89
ペンポイント加工
(EFをEEFに加工)
€60
合計(送料別)€149

※ : 購入時 2024年12月 時点の価格

JOWO(6号/#6)スチール製・14金製 カーブドアーキテクト

下の画像はスチール製。

こちらはJOWO (6号/#6)のスチール製ニブ(字幅:BB)をカーブドアーキテクトニブ(※)に削り出してもらいました。ペン先の価格より、加工賃の方が高額となってしまいました。
しかし、これはもう完全に長刀研ぎ、スチール製の長刀研ぎです。スチール製なのでゴリゴリ使い倒すのには最高のペン先です。
職人さんの技術力のおかげで筆記感が非常に滑らかです。これは癖になります。

※ : ”カーブドアーキテクトニブ”(Curved Architect Nib) ~ セーラー万年筆の長刀研ぎのようにペン先の角度によって字幅が変わるペン先。アーキテクトニブよりもペン先の平らな部分が湾曲しており、アーキテクトニブよりも扱いやすいペン先。縦は細い字幅、横は太い字幅を書くことが可能。アーキテクトニブ同様に味のある文字を書くことができます

本体価格€13.5
ペンポイント加工
(BBをカーブドアーキテクトに加工)
€50
合計(送料別)€63.5

※ : 購入時 2024年9月 時点の価格

下の画像が14金製。

スチールのペン先でも描き出す線は美しいのですが、金ペンでも試したいと思い、購入しました。

カーブドアーキテクトに限らず、すべての字幅でキャップを外して一画目の書き味が金ペンの方がなめらかで、書きやすいと感じるのですが気のせいでしょうか…。

本体価格€128
ペンポイント加工
(BBをカーブドアーキテクトに加工)

ホワイトロジウムコーティング
€55
合計(送料別)€183

※ : 購入時 2024年12月 時点の価格

アーキテクトニブとカーブドアーキテクトニブの比較

下の画像は左がアーキテクトニブ、右がカーブドアーキテクトニブ。

アーキテクトニブはペン先が平らなのがわかると思います。私の筆記角度に合わせて削り出してもらっています。

アーキテクトニブの方が細い線と太い線がはっきり描画される(太い線と細い線のメリハリがある)のに対して、カーブドアーキテクトニブは細い線も太い線も書けるが優しい強弱がある線が描画できます。これは好みがわかれそうです。

長刀研ぎニブとカーブドアーキテクトニブの比較の記事です。

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JOWO(6号/#6)14金製 ソフト

こちらはJOWO社の6号 ソフトニブ。
「ホワイトロジウムコーティング+ツヤ消し」加工です。

パイロットの ”フォルカン” ニブのようにサイドがえぐれていて非常に柔らかい書き味です。
フォルカン10号よりは硬く、フォルカン15号よりは柔らかい書き味です。

本体価格€120
コーティング
(ホワイトロジウム)
€20
ツヤ消し加工€5
合計(送料別)€145

※ : 購入時 2023年2月 時点の価格

この金製の前にスチール製のソフトニブも購入したのですが、金製のペンの方がなめらかなのでこちらしか使っていません。

JOWO社のニブを搭載していてカスタマイズ可能、かつ比較的入手しやすいのは ワンチャー[Wancher]でしょうか。ワンチャーオリジナル商品(セーラー万年筆とのコラボ商品はNG)ですとJOWO社のペン先を使っています。

商品情報のペン先の欄に「ドイツ製JOWOニブ」と記載されています。ただ、ペン先の大きさ号数が 5号のもの6号のもの があるので注意が必要です。
しかも、5号のものはニブユニットごとは交換できず、ペン先を引き抜く必要があります。

レビュー記事はアップしていないのですが、私も何本か持っています。
Amazonより楽天市場の方が少し安く購入できることが多いようです。

パイロットのソフトペン先、エラボー、フォルカンニブの記事です。

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JOWO(6号/#6)14金製 超超極細

こちらはJOWO社の6号 通常ニブを「EEEF」に加工、「ホワイトロジウムコーティング」です。

加工してもらった筆記サンプルです。
上が今回購入したEEEF、下がプラチナ万年筆センチュリー#3776のEFです。紙はノーブルノート5mm方眼です。

プラチナ万年筆のEF字よりも細い印象です。JOWO社製は日本製のペン先より元々字幅が太い傾向にありますので、EEEF字にするとプラチナ万年筆のUEF字と同じくらいでしょうか。
以前、センチュリー#3776のUEF字を持っていたのですが、インクフローがよくなかったため、ほとんど使用することなく手放しました。そもそも、プラチナ万年筆はインクフローが抑え気味の傾向にありますし、UEF字ということもあり、なおさらのことだったのかもしれません。
今回、購入したEEEF字はインクフローもほどよく、活躍してくれそうです。さすがにカリカリ感はありますが、ここまで細いので致し方ないかと思います。

本体価格€108
ペンポイント加工
(EFをEEEFに加工)
€50
コーティング
(ホワイトロジウム)
€15
合計(送料別)€173

※ : 購入時 2023年12月 時点の価格

JOWO(6号/#6)の細字の違い

上の画像はJOWO(6号/#6)の極細字の比較画像です。
左からEF(極細)加工なし、EEF(超極細)、EEEF(超超極細)。筆記サンプルの紙は5mm方眼です。EEFとEEEFはEFを細く加工してもらっています。

ウエスタンニブなのでEF(極細)でも若干太いです。個人的にはEEF(超極細)がメモ等で日本語を書く場合にしっくりくる字幅です。EEEFはやはりカリカリ感があり、EEFと比較してしまうと書いていてあまり気持ちよくはありません。

JOWO(6号/#6)スチール製 ポスティング

こちらはJOWO (6号/#6)のスチール製ニブ(字幅:EF)をポスティングにしてもらいました。ペン先の価格より、加工賃の方が高額です。

「ここまで曲げます?!」というくらい先端が曲がっています。
JOWO社製はウエスタンニブなので、字幅が太いはずですが、ポスティングにしたことにより若干細くはなっているようです。日本製のEF字程度でしょうか。
ポスティングなので少し力が入ったとしても字幅にあまり変化が起きず、一定の小さい字をずっと書き続けることができます。

本体価格€13.5
ペンポイント加工
(BBをカーブドアーキテクトに加工)
€50
合計(送料別)€63.5

※ : 購入時 2024年11月 時点の価格

JOWO(6号/#6)スチール製 Zoom

こちらはJOWO (6号/#6)のスチール製ニブ(字幅:BB)をZoomにしてもらいました。ペン先の価格より、加工賃の方が高額です。スチール製のZoomニブです。硬めの筆記感なのでゴリゴリ使える仕上がりになっています。

セーラー万年筆社製のZoomニブより先端がシャープなため、若干、長刀研ぎ風な味のある文字も書くことができます(若干です…)。

本体価格€13.5
ペンポイント加工
(BBをカーブドアーキテクトに加工)
€50
合計(送料別)€63.5

※ : 購入時 2024年11月 時点の価格

パイロット キャップレス 18金製 カーブドアーキテクトニブ

パイロット キャップレスのペン先(字幅:B)をカーブドアーキテクトに削り出してもらいました。キャップレスなのにこれはもう長刀研ぎです。

本体価格€98
ペンポイント加工
(Bをカーブドアーキテクトニブ)
€60
コーティング
(ホワイトロジウム)
€20
合計(送料別)€178

※ : 購入時 2024年9月 時点の価格

まとめ【万年筆 ペン先(ニブ)の交換】

決して安い買い物ではありませんが、好きな軸で好きなペン先を使うことができるので愛着が沸くことは間違いありません。

日本にもこのようなお店があるといいのですが(実はある?!)、ないということは採算が取れないということなんでしょうね…。

私がお願いしたカスタマイズ以外にも、文字を刻印したり、フレックスニブにしてくれたり自分好みに加工してくれて楽しいです。

楽しいので一度、覗いてみてください(FPnibsのサイトはこちら)。

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万年筆の楽しみ方のひとつのインク。
お店オリジナルのインクのリスト です。

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  1. 万年筆初心者

    接着されているものの外し方教えてください

    • 紙とペンのブログ管理者

      万年筆初心者さん
      接着されているものは「外せない」と思った方が良いです。
      無理やり外そうとして数本ダメにしています。具体的には「首軸が割れる」(3本)、「首軸が変形して使い物にならなくなる」(1本)ということになりました。1本だけ接着剤が劣化していたようでキレイに外すことができたものがありますがこれは奇跡的だと思います。
      接着されていないもの(接着されていないメーカー)を探す方が賢明です。

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆は141本(2024年12月現在)・ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。

当ブログ内の文章と文房具の画像は、引用元として「当サイト名」と「対象記事URL」を貼りつけていただければ、ご自由にお使いいただいて結構です。

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