Asvine P50 ピストン万年筆|レビュー(アズバイン[Asvine]|万年筆)
記事公開日:2024年2月29日
ペン先(※): オリジナル 固定なし※ : メーカーオリジナルのペン先で接着剤等で固定されておらず、外すことが可能。BOCK社製のペン先にも交換可能
Asvine P50 ピストン万年筆。中国の新生ブランド ”Asvine”(※1) のアクリルセルロイド軸の万年筆です。
※1 : 確固たる情報がないのですがこの記事では ”中国の新生ブランド” として記載します
インクの補充方法は吸入式、ペン先には”Asvine”の刻印。BOCK社製(6号)ペン先も選択可能です(※2)。
吸入式の万年筆で4,300円(Amazon 2024年2月 現在)は驚きです。お手頃な価格ではありますが作りはしっかりしています。
この万年筆の前に同じアズバインのアクリル・チタン万年筆をお迎えしました。こちらもおすすめできる1本です。
※2 : Bock社製ペン先の場合、6,000円(Amazon 2024年2月 現在)です
アクリル・チタン万年筆の記事です。
Asvine P50 ピストン万年筆で気になったのは下記の2点。
- 軸が少しくすんで見える(※3)
- クリップが硬すぎる
※3 : インターネット上の画像ですと白い箇所はもっと白く、水色は明るめの色に見えますが、全体的にグレーっぽいです。しかしこちらは個体差の可能性もあります。さらに透明感を出そうとするとコストがかさむのでしょうか…
※ : Amazonカスタマーレビューに移動します
アズバイン[Asvine] P50 ピストン万年筆
Asvine P50 ピストン万年筆。アクリルセルロイド軸の万年筆です。
Asvineは、20年以上にわたり万年筆業界で事業を展開している家族経営の企業です。
Googleより引用
Google AIが教えてくれた情報なのでどこまで正確かはわかりません。インターネットで調べても情報が少ないのが現状です。”中国ブランド” という情報が多いのですが、確信となる情報はありませんでした。
私はAmazonで購入したのですが、中国から発送されたことまではわかったということだけです。おそらく中国のブランドだと思われます。以降、この記事では中国ブランドとして掲載します。
作り
アクリルセルロイド製。形状はいわゆるバランス型(シガー型)。爽やかなカラーが特徴的です。
ペン先
私がお迎えしたものはAsvineが刻印されたスチールペン先タイプ。
BOCK社製ペン先の選択も可能であり、Bock社製ペン先の場合、6,000円(Amazon 2024年2月 現在)です。
Asvineペン先は字幅は下記が選択可能です。
- EF
- F
- M
ペン先ユニットは接着剤等で固定されていないので着脱が可能。
BOCK社製のペン先が使えるのでこんな特殊ニブも装着可能です。
下の画像はBOCK社製ニブとの比較画像です。微妙に形状が違いますね。左がAsvineが刻印されたペン先、右がBOCK社製のペン先。
海外のサイトではありますが「fpnibs」で検索してみてください。JOWO社、BOCK社をはじめ、様々なメーカーのペン先を購入できます。私も何度か購入しています。
スペインのお店なので送料が 4,000円程度、期間は 1週間程度 必要です。
商品の価格によっては 関税が必要 となります。
ペン先を購入した際の記事です。
インクの補充方法
インクの補充方法は吸入式。
ピストン機構の操作性は非常にスムーズです。
キャップ
キャップを閉める際の回転数は約2回。
クリップ
クリップはちょっと硬すぎる印象を受けました。
クリップの下のキャップリングにはメーカー名が刻印されています。
反対側には型番のP50。
インク窓
非常にクリアなインク窓です。
サイズ・重さ
長さ | 139mm |
軸のみの長さ | 130mm |
キャップポストした長さ | 168mm |
軸最大径 | 14.1mm |
キャップ最大径 (クリップは含まず) | 15.2mm |
重さ | 22.6g |
キャップのみ | 7.8g |
軸部のみ | 14.8g |
重心バランス
キャップポストすると中心より後ろ重心。
キャップポストしない場合もやや後ろ重心。特段、長いわけでもなく、重いわけでもないので筆記時に振り回される印象は受けません。
キャップポストしていない状態がアウロラの88(オタントット)にサイズ感(長さ、太さ)がよく似ていて書きやすいバランスと感じました。
カラー展開
掲載のカラーは ”スカイブルー” ですが、その他には下記のカラーが展開されています。
- ブラウンマーブル
- レッドマーブル
- イエローマーブル
まとめ
アクリルセルロイド軸の万年筆。インク吸入式でBOCK(6号/6#)ニブも使えて4,300円。驚きの価格設定です。
中国の万年筆ということで手にするまで少し不安ではありましたが、実際手にしてみると想像以上にしっかりした作りでかなり魅力的な万年筆です。
そして、はじめて”Asvine”の刻印のされたペン先を選択しました。ペン先も中国のメーカーのようなのですが、確たるソースが見つからず…。もう少し調べてみます。
正直なところ ”中国メーカーのペン先!?どうなんだろう…” という思いがありましたが、書き味はかなりいいです。ビックリしました。ただ、スチールなので硬めのニブです。
先ほど ”はじめて” と記載しましたが、この記事を書くまでに”Asvine”の刻印されたペン先を3本お迎えしてしまいました(笑)。3本どれも書き味がいいです。中国製万年筆(ペン先)の印象が変わりました。
この品質で4,300円、アズバイン[Asvine]おそるべし…。
Asvine P50 ピストン万年筆(アクリル製)
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ペン先を購入した際の記事です。