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パイロット キャップレス LS|レビュー(パイロット|万年筆)

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記事公開日:2022年5月25日

ペン先(※): オリジナル
※ : メーカーオリジナルのペン先

ノック式万年筆 パイロット「キャップレス」。
キャップレスシリーズ最上位モデルの「キャップレス LS(Capless LS)」です。
「LS」とは、Luxury(ラグジュアリー)& Silent(サイレント)を意味しています。

「ラグジュアリー」と謳うだけあり、高級感の漂う 1本です。
そして、「サイレント」ということで、キャップレスの弱点であった「ノック音」がほぼなくなっているのは特筆すべき点です。

この記事でわかること

■ キャップレス LSのスペック・特徴
■ キャップレス LSの気になるところ・いいところ

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キャップレス LS

日本三大万年筆メーカー パイロットから発売されているノック式万年筆「キャップレス(Capless)」シリーズ。
いくつかシリーズがありますが、その中でも最上位シリーズの「キャップレス LS」です。

キャップレス LS 公式サイトは こちら(公式サイトのリンクです)

基本情報

商品名キャップレス LS
価格(税抜)45,000円
ペン先の出し入れ(※ 1)ノック・ツイスト式
インク補充の方式カートリッジ/
コンバーター両用式
カートリッジの規格メーカーオリジナル
字幅F(細字)・M(中字)
全長 1(※ 2)145mm
全長 2(※ 3)140mm
最大径(※ 4)13.6mm
重さ(※ 5)41.8g

※ 1: ペン先を出す際はノック、収納する際はツイスト
※ 2:ノックしている状態
※ 3:ノックしていない状態
※ 4:クリップ部含まず
※ 5:本体のみ。カートリッジ、コンバーター含まず

パイロット キャップレス(Capless) とは?

キャップレス(Capless)のおさらいです。

Q
キャップレス(Capless)について…
(クリックで開閉します)

世界初

日本三大万年筆メーカーの売上トップ企業のパイロットコーポーレーションが 1963年 世界初のキャップがない万年筆、ノック万年筆として発売されたそうです(「そうです」なのは当時を知らないため)。

ロングセラー

60年 近く前からあるロングセラー商品ですね。

おそらく当時は衝撃的

キャップのネジを回してキャップを外してキャップポストして文字を書く…それが当たり前の時代に、キャップがないなんて…、かなり衝撃的だったと想像できます。

キャップレスの 公式サイトはこちら
(パイロット公式 キャップレス 商品ラインナップのページリンクです)

キャップレス LSの特徴・商品スペック

サイズ・重さ

重さ 41.8g、最大径 13.6mm
数値だけで見ると、重め、太めの軸です。

実際、手にして筆記すると数字ほど重い印象はなく書きやすいです。筆圧をかけることなく、手に乗せてペンの重さだけで筆記できるイメージです。
とはいっても、他の万年筆と比較すると重いので長時間の筆記は向かないと個人的には思います。

全長 1 (※ 1)145mm
全長 2 (※ 2)140mm
最大径 (※ 3)13.6mm
重さ (※ 4)41.8g

※ 1:ノックしていない状態
※ 2:ノックしている状態
※ 3:クリップ部含まず
※ 4:本体のみ。カートリッジ、コンバーター含まず

第一印象・素材

全て金属製。
光沢仕上げで中心にあるリングカットも相まって、非常に高級感があります。

クリップが邪魔に感じるかもしれませんがそんなことはありません。
むしろあるおかげで、ペン先の向きがわかって役に立つほどです。

ペン先

F(細字)・M(中字)から選択可能です。
素材は 18金。ノックすると約 8mm ペン先が出てきます。

バランス

下の画像の矢印付近が重心です。中心よりやや後ろが重心です。

重さがあるため、手に乗せてペンの重さだけで筆記することが可能。
手に乗せるイメージなので寝かせ気味が書きやすいです。

その他 パーツ

キャップレス LS は見た目が美しいです。
美しさもご覧いただきたいので各パーツと合わせて様々な角度から。

宝飾加工技術が使われたカットリング。
美しいです。

クリップ

シャープな形状でほどよい硬さです。

ノック部

ノック前の状態。

ノック後の状態。

こちらに指を掛けて、ツイストすることでペン先を収納します。

分解した状態

分解した状態。これまでのキャップレスと同じ作りです。
左からヘッド部、ペン先ユニット、カートリッジカバー(※)、ノック部。
※:コンバーターを使用する際はカートリッジカバーは使用しません

コンバーター

コンバーターを使用する場合、CON-40(別売) です。

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カートリッジインクについての詳細はこちらの記事をご覧ください。

カートリッジインク(日本メーカー)
カートリッジインク(日本メーカー)

コンバーターについての詳細はこちらの記事をご覧ください。

コンバーター(日本メーカー版)
コンバーター(日本メーカー版)

カラー展開

下記のカラー展開です。

  • ラグジュアリーブラック
  • ラグジュアリーブルー(この記事のカラー)
  • ラグジュアリーパープル
  • マッドブラック

気になるところ・いいところ

私の思う「気になるところ」、「いいところ」です。

気になるところ

■ ノック時にペン芯でシャッター部分を下に押すのでインクが付着する(※ 1)
■ コンバーターのインクの量が少ない
■ ノック距離が長い
■ なれるまで前後 逆に持ってしまう
■ キャップ式万年筆と比べると乾燥しやすい
■ 字幅がF(細字)・M(中字)しかない
■ ペン先を収納する際、ツイスト式(※ 2)
■ 少し値段が高い印象(※ 3)
■ ペン先の収納の時、一瞬戸惑う(※ 4)
■ ペン先が小さいため太さの異なる筆記は難しい(※ 5)

※ 1:べったり 付きます。キャップレスの構造は公式サイトで詳細をご覧ください。
公式ページは こちら (パイロット公式ページのリンクです)
※ 2:これまでのキャップレスを使い慣れている人限定です。これまでのキャップレスは収納する際もノックでしたのでツイストして収納するというのに戸惑います。慣れの問題かもしれません。
※ 3:装飾(カットリング加工)をはじめ 高度な加工技術が使われているためとは思いますが、もう少し安ければ…と感じます。
※ 4:これまでのキャップレスを使い慣れているので、ペン先収納の際、ノックしてしまい「あれ?収納できない!」と一瞬戸惑います。
※ 5:「通常の万年筆と比較して」という前提条件が付きますが、ペン先が小さいためスリットを開いて太い線を書くというのは苦手です

いいところ

■ 万年筆っぽくなく使用することができる
■ ノックすれば書くことができる
ノック音がほとんどしない ← これはスゴイ!

注意点

ヘッド部分の水へのつけ置きはおすすめしません。
サビが発生することがあります

以前、キャップレス(通常版)のヘッド部を付け置きをして赤サビが発生しました。
現在は素材等が変わって発生しなくなっている、LSは違う可能性もありますがおすすめしません。
今は洗浄後すぐに布団乾燥機先端にビニール袋を付けて速攻乾かしています。
公式ページでも ヘッド部の水洗いは推奨していません。もし、行う場合は自己責任となります。ご注意ください。

まとめ【キャップレス LS】

ノックすれば書くことができる万年筆 キャップレスシリーズ。
キャップレスシリーズの最上位モデルの「キャップレス LS(Capless LS)」。

高級感の漂う 1本です。キャップレスの弱点であった「ノック音」がほぼなくなっているので打ち合わせ等で音を出したくない時でも使用可能。手元を華やかに演出してくれる 1本です。

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キャップレスとキャップレスデシモの比較記事 です。

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補足:洗浄方法

通常の万年筆と作りが違うので迷われる方がいるかもしれません。
別の記事ですがキャップレスの洗浄方法がありますのでこちらもご覧ください。

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆は141本(2024年12月現在)・ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。

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