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プロフィット21銀|レビュー(セーラー万年筆|万年筆)

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記事公開日:2021年10月15日

ペン先(※):オリジナル
※ : メーカーオリジナルのペン先

セーラー万年筆 プロフィット21 銀(ブラック × シルバー)サリサリ感 がたまらない1本です。カートリッジ/コンバーター両用式です。

セーラー万年筆 プロフィット21銀

セーラー万年筆 プロフィット21銀 カートリッジ/コンバーター両用式の万年筆です。
カラーは ブラック × シルバー です。

書くことが楽しくなる万年筆

書くことが楽しくなる万年筆です。

理由は下記です。

  • インクフローが節度があってちょうど良い(※)
  • 21金だがしっかりコシがある
  • 書いてる感じがサリサリする(ほど良い引っかかり感がある)

※ : 日本三大万年筆メーカーでは中間的な書き味といわれています。パイロットはインクフローが良くなめらかな書き味、プラチナ万年筆はインクフローが渋めでカリカリした書き味。セーラー万年筆が中間の書き味といわれています。

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もっと早く買えばよかった

私が2006年頃に初めて購入したパイロットの万年筆です。

初めて購入したメーカーがパイロットだったため、その後もしばらくパイロットの万年筆を購入し続けました。

カスタムシリーズ、キャップレスシリーズ、字幅を考えると 20本 以上購入したと思います。

万年筆以外のものでもそうですが、日本製の商品は高い品質であることは周知の事実です。

パイロットは日本三大メーカーの中で売上が 1番 だけのこともあり、商品のクオリティは間違いないです(もちろん、セーラー万年筆、プラチナ万年筆も品質が高いです)。

パイロットは、万人受けするように作られているため(?)、”癖がない”(※) と個人的には思っています。
癖がなさすぎておもしろくなくなってしまいました。

※ : 特殊ニブ、例えばフォルカン等を除いた通常のニブです

そこで、セーラー万年筆を試したところ、パイロットより書いた時の ”サリサリ感” が書いている時に楽しく感じるようになり、”もっと早く買えばよかったな…” と思いました。

特徴・スペック

特徴

様々な角度から見ていきます。

まず、一つ目の特徴は ”サリサリ” とした筆記感。
好みの要素が強いですが、ほど良い引っかかり感です。

そして、ペン先の素材。21金ですがほど良くコシがあり、フワフワして書きにくいということはありません。一方、いざ ”グッ” と力が入れると無駄な力を吸収し、手への負担を軽減してくれます。

ペン先が鉄ペンでも形状によって柔らかくすることもできます。しかし、鉄ペンの作られた柔らかさとはひと味違った柔らかさ、柔軟性のようなものを感じます。”ゆっくりしなって、ゆっくり戻る” ような感覚です。

これは感覚的な要素(感じ方)もあるので伝わらないかもしれません。しかし、個人的にはそのように感じています。

もしかしたらこの感覚を鉄ペンでも再現できるのかもしれませんが…、現在の技術はスゴイですからね。


引き続き 様々な角度から見ていきます。

形状

”THE 万年筆” という形状です。

大きさ

大きさ比較のために同じくらいの大きさの万年筆を並べてみました。
下記の順です。

  • プロフィット21
  • プラチナ万年筆#3776センチュリー
  • ペリカンM805
  • モンブランマイスターシュテュック146

中型万年筆ですね。

ペン先

ペン先にはメーカー創業年の1911、ロゴ、21金 が刻印されています。

左からセーラー万年筆 キングプロフィット、モンブラン マイスターシュテュック 149、そして、プロフィット21(※)です。
※ : インクにピンクを使用しているため線に色が付いています

サイズ・重さ

計測箇所サイズ
全長141mm
キャップをはずした長さ128mm
キャップポストした時
の長さ
155mm
キャップのみの長さ66.8mm
胴軸最大径13.2mm
キャップ最大径
(クリップは除く)
16.0mm
計量パーツ重量
全体(※)21.7g
軸部のみ13.3g
キャップのみ8.4g

※:カートリッジ、コンバーターを含みません

作り

レジン

クリップ、留め金以外 はレジン製です。

大きさ

特徴でも記載しましたが中型万年筆です。
一番上が プロフィット21 です。
次に、プラチナ万年筆 #3776 センチュリー、ペリカン M805、モンブラン 146 です。

キャップ

キャップはネジ式です。
約2回転 回す必要があります。

コンバーター

コンバーターは別売りです。

コンバーターは別の記事にありますので下記をご覧ください。
> コンバーター(セーラー万年筆)
(ブログ内のリンクです)

コンバーターを付けた状態です。

バランス

筆記の際は、キャップポストしても、しなくてもどちらもバランスがいいです。
本体だけだと少し軽いので、個人的にはキャップポストした方がしっくりきます。

長時間筆記も気にならない

なだらかな流線型のため自然に手で包み込むような持ち方になり、手にフィットし長時間の筆記も気にならないです。

また、”21金 + ペン先の形状によるクッション性” に富んでいるため疲れにくいです。
サスペンションの効いた車に乗っている感覚というところでしょうか…。

重心

重心位置の2画像です。
まず、キャップポストした場合の重心はちょうど中心付近です。

キャップポストしない場合、真ん中より気持ち前付近、一番太いところです。

書き味・字幅

書き味

書いていて気持ちいいです。

書き味を表現する言葉としていろいろな表現方法があります。

個人的に下記の表現かなと思っています(硬さの表現は除きます)。
ヌラヌラ が一番なめらかで カリカリ がその逆です。

「スラスラ」、「サラサラ」はあまり変わらないかな…。

ヌラヌラ > スラスラ > サラサラ > サリサリ > シャリシャリ > カリカリ

プロフィット21 は ”サリサリ” で心地いいです。
字幅によって若干異なるとは思いますが、書いていて気持ちがいいです。

字幅

私の所有しているものは中細字です。
紙は マルマン ニーモシネ 5mm 方眼です。

2022年8月に値上げ するということで駆け込み購入しました。
ズームニブです。
いずれ買おうと思っていたので値上げ前にお迎えしました。

新しいニブ(刻印)ですね。
プロフィットスタンダードのズームは持っていたのですが、やはりプロフィット21の大きさの方が私の手にはしっくりきます。

プロフィットスタンダードのズームニブの記事です。

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気になるところ

個人的には下記の点が気になります。

気になるところ

■ 吸入できるインク量が少ない(※ 1)

※ 1:もう少し吸入できれば良いなと思います。

まとめ【プロフィット21銀】

インターネットであれば 2万円以内で購入できます。
2022年8月に価格改定したため2万円以内はなくなりました。

私の中ではだいたい 2万円くらいが道具として、そこまで気を使わずに使える価格帯なのかなと思っています。そのため、最も使用頻度の高い万年筆です。

書くことを楽しむことができ、使いやすい価格帯の一本、セーラー万年筆 プロフィット21 でした。

選択する際、お役立てください。

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文房具(特に筆記具)が好きなサラリーマン。万年筆は139本(2024年12月現在)・ボールペンも約100本・シャープペンは約50本、木軸ペン、その他筆記具(フェルトペン、蛍光ペン 等々)も数え切れないほど購入しています。最近は海外のお店から万年筆のペン先を購入し、カスタマイズを楽しんでいます。壊してしまった万年筆が何本もあります。

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